<ヤカンの精>

 

 

この一昔前の時代

貧乏でツイてない冴えない男がいた。

兄弟は4人いて一番どんくさい人間。

何かあるとすぐ周りが自分と他の兄弟を比べる。

 

そういう環境で育った。

 

もう一度言う、少しだけ古い時代の話だ。

 

 

 

くたくたになって帰ってきた。

やれやれと、男はカップラーメンを食べようとヤカンでお湯を炊いていた。

男は勉強が苦手で

尚且つ

自他ともに自分自身を卑下する性格でした。

 

 

「オレは・・もう・・・ダメだぁ・・・・・グスン。。。。」

 

シューーシューーーシューー・・・

「やっと、お湯が沸いた」

 

「ヤカンのお湯が少し残ったで水を足してストーブの上において冷えを少しでも・・・寒いからなぁ・・。。」

「カップ麺も、3分より5分、10分ふやかして量を多くして食べよう」

「金も小銭しかもう残ってないしなぁ」

 

 

男は、崖っぷちでも生きることを、その望みを捨てずに踏ん張っていました。

 

「しかし、今日はホントに疲ぁーれた」

「会社や取引先の嫌なヤツに頭を下げていないといけないし、まぁ、それが社会だけど・・・。」

「能力社会のハズでしょ?」

「やってられっか、クソッ!!」

 

バキッ

 

・・・・

・・・・・・空き缶を潰した。。。。。

 

「あぁーーー腹減ったぁ、、カップ麺まだ ふやけねぇーかなぁ」

「眠いなぁ・・・。」

 

~うとうと~

 

男は夢を見た。

「あぁーーなんかイイ匂いだなぁ」

「あっ、オレの一番好きな餃子の匂いだ!!」

「えっ!?」

「は!?」

「か、母さん!?」

 

母「アンタは小さい頃から手のかかる子やねぇ。」

「ほら、アンタの好きな餃子だよ!」

「四人も兄弟がいる中で一番手のかかる!」

「母ちゃんの餃子、腹いっぱい食べな!」

 

 

男「んん!これさぁ、アニキが包んだやつもある。」

 

母「つべこべ言わず食べな!」

 

男「確かにアニキの作った餃子は見た目がキレイだ。」

「会社も学校もそうだよなぁ・・見た目が・・・・・女の子にも・・・・。」

「あ、あのさ、母さん・・、おれ、し、し、死・・・の」

 

母「大丈夫っっ!!」

 

 

男「あ、あの、母さん」

男は うすうす夢だと感じて

また他の3人の兄弟と比べられると思いココロを守ろうとした。

 

 

でも!!!

 

母「言ったよっ!大丈夫だってっ!!」

「アンタは四人兄弟で一番手がかかる」

「だけどね、一番手のかかる子が・・一番・・・・に・・・・」

 

男「なに!?なに!・・一番なに?!」

 

母「見た目・・・・・も・・ね・・・・」

 

 

・・ふと思った。

確かにアニキの包んだ餃子みたいに姉やアニキや弟も、身なりを小ぎれいにしている。

人間は相対して話してみるまでは8~9割見た目で判断されると誰かが言ってたし、啓発本にも書いてあった。

 

 

 

男「そう!大抵の人は、というか世間は見た目で判断する。」

「だったら、母さん・・!!こっからフライパン返しをするよ!!」

 

「この餃子(話)のようにひっくり返す!」

「死んでいる暇があるかよっ!!」

 

 

「世間では見た目が第一印象になる」

 

だが、しかし、

見た目が キッチリカッチリしてても、

 

お給料が見合ってなかったら?

折角の良いスーツを着ているのに使いっぱしりでは?

良い革靴を履いているのに使いっ走りでは?

 

他にもね大事なのは仕事よりも在るハズだ。

 

 

男は自分自身の卑下に今更ながら滝のように記憶が、今までの育ってきた記憶がよみがえった。

 

男「そうか!母さん、一番大事なのは お金じゃなくて自分を・・・・」

 

母「アンタはバカだねぇ。」

「一番はお金だよ?」

「お金が無きゃ家族を養えないし、家庭の時間、家族の時間なんて持てないんだよ?」

 

母「そして お金を稼ぐときには身ぎれいにしな!」

「無理してでもスーツも靴も良いものを買いな!」

「羊質虎皮になりな!初めは、、というか成功してもずっと、チャンスは・・・・必ず・・来る!!」

「お金は、小銭だけの時も使うところで、使わずして何になる!」

 

「お金は使うもの!使われたら お終いだよ。」

 

「そして、ヒトの三大欲の食欲」

「ヒトは食べないと身体も回復しない」

 

<だからまず 食べな!!>

「腹が減っては会社(戦)には行けぬ」ってね。

「じゃあ 母ちゃん行くよ。」

 

 

か、母さん!!!

オ、オ、オカンッッ!!!!

 

 

 

 

バゴンッッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

男「んー、や、、や、、やかん?」

「あぁーはいはい、ヤカンとオカンね。。多分。。。」

 

ストーブに置いたヤカンの蒸気で、

もくもくやんけ!

 

 

「あー、腹減ったぁーー。」

「カップ麺ふやけすぎたな」

「いまから有金で、まずオレの食いたい物、餃子を食べれる店はっと、、、」

 

 

男は母親に言われたように、まず食べようと、まず!

 

「ここ!食いに行く!今あるだけの小銭で!!」

 

行動は思ったらすぐ動く!

今は餃子を食べたい一心で!!

ベクトルは餃子!!

今、このタイミング!!思ったら行動!!

カップ麺? 餃子?

2兎を追うものは?

 

 

「んんーーー!!食いたい!だから、2兎を追ってダメなら・・・・」

「100兎追ってやる!!」

「明日は上司に千円だけ貸してもらい朝飯を食って、晩飯はカップ麺の在庫で明後日は給料日がある」

「でもあの上司貸してくれるかなぁ?」

 

ゔ~ん、よし、考えた!

「一筆書けば、・・・・千円くらいは。。。」

 

ダメだ!!

 

人との お金の貸し借りはいけない!

「!?」「!?」「!?」

やっぱりオカンや!!

 

 

母さんに泣きついて、朝電話して千円だけATMの口座に入れてほしいと言おう。

 

 

安心、安心の、母さん(おかん)

 

でも・・・

 

 

「でも はいけない」

。。。。。だ けど年も歳だし、

 

「今のカップ麺、どうせふやけているし朝飯にして」

 

「今は何も考えずに餃子を食いに行くこと!!」

「腹が減っては会社(戦)に行けぬ」

じゃあ、行ってくるわ!!!

 

ヤカンに一礼して。。。。。。

 

 

うっしっし、今は最大限の空腹感

たとえ死ぬにしたって空腹で死にたくねぇしな。

 

 

死ぬときは腹ぁ一杯で死んでやる。

 

だが、母さんがチャンスは来ると言ってたしな。

 

 

・・・母さん・・まさか・・・・死ん・・・・・・。

餃子の前に心配性の男は公衆電話にて実家に。

 

 

つぅるるーー、つぅるるーーー、ガチャ、

「あっ、母さん?大丈夫?」

母「何がさ?こんな朝早くに。」

「いやぁ~、母さんがユメに出てきて・・・そ・・・れで」

母「アホ言ってないで、ちゃんと食べてるのか?」

「いやぁ~、それが・・・・・げ、、元気ならそれで良いんだ。」

 

「またね。」

 

母「・・・・・千円だけだよ。」

 

「か、母さん・・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

朝には一万円入ってた。

 

 

ATMで泣いてるヤツを見るのは初めてだろう。

「くぅ~、母・・さ・・・ん」

「自分らも苦しいのに・・・・。」

 

何とも言えない気持ちになった。。。。。。

 

 

 

 

全部仕組まれたことだろう。

 

 

 

 

いつの時代も、時の流用によって仕組まれているのだろう。

 

 

 

この物語さえも。

 

 

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

死さえ考えていた会社員の男の、偶然の偶然での物語が始まる。

そして母の愛情と配慮、一番手のかかる子が実は一番愛しいということ。

あとはいろいろとありますが、読んだ方の想像にお任せ致します。

 

ヤカンの湯気でモクモクとなり、

夢うつつヤカンの精がオカンの精に映り厳しく説いてくれたかのように。

 

ヤカンの精(仕業)せいにした。ってね。

 

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

 

<空き缶拾いの人>

 

(ナレーター)今は昔、むか~し、

(オレ)えっ?今が昔?意味わかんねぇ。

(ナレーター)では、現代にしましょう日本という島国で。

 

ではお話が始まります。

 

 

 

 

毎朝、毎朝、会社に通う会社員さんを見て ある男が言いました。

 

ある男「あーあ、オレ今の立場はホームレスだけど、ああいう風にはなりたくねーな。」

 

(ナレーター)場面は変わりある夜、学校帰りに終電を逃した学生は駅で野宿することになりました。

そして、たまたま夜中に その学生が見てしまったんです。

 

 

ホームレスが同じホームレスの物を盗むところを。

 

学生は一言。

「あり得んわ。」

 

そして、その学生は朝になるまで自分も荷物を取られるのではないかと、

ぎゅっと荷物を抱きしめて、また眠りに入りました。

 

 

数日後・・・・・

 

その学生さんは友人に事あったのを話しました。

友人は言いました。

 

(友人)「はぁ?そんなんあって当たり前やわ。」

「例えばイスラム教の教え、知らねーの?」

「確かイスラム教では、盗むやつより、盗まれるヤツの方が間抜けと、確かね。」

 

友人が言い放つと、学生はキレました。

 

(学生)「はぁ?じゃねーんだよ!!人としてなぁ!!!」

 

(友人)「まぁ、落ち着けや」

「だから お前さんは小手先だけなんだよ。」

「知識はある、頭も良い、顔も良い。」

「・・・・・だけどなぁ、物事の真の意味を別の角度から見れてねーんだわ。」

「言わば、教科書通り・・・の真面目さ」

 

(学生)「なぁ~に~をぉ!!」

 

(友人)「そらな すぐに一喜一憂したり・・」

「物事の角度を変えずに、真っすぐにしか見れない いま一度言う」

「イスラム教の創立者の立場になってみろ?」

 

(学生)「ぐぬぬ・・・」

 

(友人)「イスラム教の創立者の立場になるためには潜るんだよ。」

「潜在意識のDNAの記憶にというか・・・」

 

(友人)「初めは難しいから、それっぽい音楽をかけてやる。」

 

(学生)「無理だよ、創立者の想像なんて。」

 

(友人)「そりゃ、オレにも無理だ。創立者を想像するのは。」

「オレが言ってるのは想像するんじゃなくて、立場になって時代、風景を見て感じる。」

 

(学生)「そ、そんな考えるなんて・・」

(友人)「アホッ、考えるんじゃなくて感じるんだ。」

 

つづけて友人は言いました。

 

(友人)「あの国、今は油田?知らんけど、元々は貧しい国だろ?」

 

(学生)「ああ?・・・うん。」

 

(友人)「・・冷静になったな。どうだ?少しはナカに潜れてきたか?」

「なぜ、大学にもロクに行ってない オレが他の人から先生と呼ばれるか?」

 

 

(学生)「そりゃ、親とか、、就職とか・・・色々・・・。」

 

(友人)「違うなぁ、答えは後で言う。」「潜れてきたからなぁ。」

「どうだ、創立者に成りきれたか?」「成りきるんだ。」

 

(学生)「ゔ~ん、、、m、、うん!」

「多分、いまは油田で金持ちはいるが、今でも観光者は川で・・・・。」

「・・・・って、それが盗みに繋がるのか?」

 

(友人)(いい線にきている)

「もっと別の角度から、目線を変えて、視線と目線を。」

「本当に必要なモノって何!!??」

「油田か?お金か?」

「お前だったら何!??」

 

(学生)「あぁーー!!そういう事かぁ!!」

 

 

友人はニヤリと。

 

(学生)「本当に大切なモノは盗まれるなっつーことか!!」

「大事な恋人、家族、思い出や他のも。」

 

(友人)「8割はソレらだと思うよ」

 

(学生)「じゃあ、あとの2割は?」

 

(友人)「2割であって、10割でもある。」

「ポンッと言うよ?」

「自分の命だよ。」

「自分の命を盗まれたら何も守れないじゃん。」

「以上。」

 

 

(学生)「・・・・・、、せ、、せんせい。。。」

 

(友人)「な?言っちまっただろ?先生って?ポロっと」

「オレは、いかなる状況でも勉強として経験値とさせてもらっている。」

「常に勉強と思っている。教科書に無い勉強と。」

「なぜ、学校や教師ではなく、教科書と言ったかは、学校はいろんな奴がいて色んな統計や、ウワサ話が考える種になる。」

「教師は、稀に冗談交じりで人生の道とか余談を話す。」「これもまた勉強。」

「だけど、教科書は喋れないし、言ってみればマニュアルだけ。」

「同じことが近年出てきた AI だ。」

「アレは感情もなくプログラム通りしか動けないし、働けない。」

 

(学生)「それって、さっきお前が言ってた、見る角度と目線を変えられないって事か?」

 

(友人)「たしかに学習能力はあるが、イレギュラーに対応できないだろ?」

 

(学生)「でも、AIの普及で仕事が減るって、、、て、、て、、。」

「あぁーーーーー!!解ったぞぉ!!」

「働く人が減る。人件費削減、そうなると・・」

 

(友人)「そうなると?」ニヤリ

 

(学生)「今までのような高い税金を国に納めなくてよくなる!!」

「つまりは、油田の国と同じようなことが・・・・・!!

 

(友人)「良し、良い感じで先も詠めれるようになってきたな」

「では、今一度 話を戻して聞くが総合的にまとめてイスラム教の盗みに対しては?」

 

(学生)「盗られてしまったら、次の命や次の者に繋げれない。」

 

(友人)「ほぅ、短時間でここまで引き上がったか」

 

(友人)「では始めのホームレスの話、いくぞ?」

「今度はホームレスに成りきるんだ」

「オレも潜る。」

 

(学生)「ゔ~ん、空き缶拾いにボランティアは逆に迷惑だな・・。」

「う、、、うわぁぁーーーー!!!」

 

(友人)ニヤリ

「どうした??」ニヤニヤ

 

 

(学生)「ホームレスにとってゴミが宝の山!!」

「空き缶を拾っているけど負の感情なし!」

「空き缶拾いは夢を拾っている」

 

(友人)「空き缶だけに勘が良いな♪」

 

(友人)「オレも同じようなイメージだった。」

 

 

(学生)「お前いつもバカのフリして点数悪いのにアタマは良いってかぁーー!!八神!!!」

 

(友人もとい八神)ニヤリ

 

 

 

 

 

あとがき

ホームレスの空き缶拾いは夢とユメを拾っている。

今日の空き缶で一杯とか、、、空き缶拾いを種に成功してやるとか、

 

兎に角、社畜になりたくないとか、空き缶拾いも社会の歯車のひとつです。

 

人間なにが一番かというと、信念などの心の拠り所があるかないかではないでしょうか?

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

八神・八竜

 

 

TIME after time War (12.war)

 

フェニックスの如き疾風(かぜ)は

春の桜花の たけき姿へ

望みなるは 滝の一滴なる

希望

 

愛する人との念願の

共歩き

揺れる髪と 恋心と 同じ怒りと~ 少年 ~

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

ユキ「ぅ….ん。。。」

「あれ。。私、八神の攻撃を!???」

「ぁ。。れ、、ここはどこ??」

 

 

 

 

 

 

 

 

??「異常はないか!!」

??「ハイ!2体とも正常値で育っています」

 

 

??「はっはぁ~!!」

「育っている。。植物のようでいいなぁ~」

 

 

 

??「所長!!それが、1体は能力的にはソコソコなんですが、知能が。。。」

 

 

研究員「ですが、強いです、単的な能力ではありますが。」

 

 

 

 

所長「何か問題があるか?」

「なまじ知恵のあるヤツは使いづらい」

 

 

カツカツ。そっ。(グラスに近づき手を。。。)

 

 

所長「イィ~ぞぉ~、お前らは他のクズとは違い、生き残ったのではなく選ばれたのだ。」

「このMSEの中で順調に育っている。まるで母体の仔のように。」

 

 

 

 

 

ユキ「どういうこと!?あれは??」

「八神とヴェノムなの??」

「どうして私は??」

 

 

 

 

察しの良いユキは幻夢と気づく。

 

 

ユキ「ここは。。八神とヴェノムの過去なの??」

 

 

 

 

 

研究員「所長!見てください このデーターを!」

「片方は、仮想空間でメキメキと体術、知能、異能、すべて同時にこなして。。」

「いや、それ以上です!!」

 

 

 

所長「ほぉ~、エスカルゴ(培養液MSE)の中で どんだけ殺戮を。。くくっ修羅場を。!!」

 

 

 

ふわっ。。。。。。(景色が歪む)

 

 

 

ユキ(なに?時間が飛んだの??)

 

 

 

所長「どうだ?今日も育っているか?」

 

 

 

研究員「それが、順調なのですが、我々の想定していた数値を遥かに超えて。。」

 

 

 

 

 

ビーービーーービーーービーーーーーーーープッツン

イジョウケイホウ

イジョウケイホウ

 

ケンキュウインハカクジタイヒヲ……………..

 

 

所長「何を言ってるんだ。」

なにぃぉぉぉ」

バグンッッ!!!(爆発音)

 

 

 

ユキ「どうしたの??」

「あっ!?あれは、八神のエスカルゴ!?」

 

 

 

 

 

八神「ふーっ、エスカルゴっつったか?」

「長い間 浸かりすぎてて、現実の世界で上手く能力を使えるかな?」

 

 

「とりあえずコイツ等を殺すか。。。。。」

 

 

 

研究員と軍隊「何をモタモタしている、撃て撃てぇーーーー!!」

「殺してもかまわん!!データーを取ってあるから代わりは創れる。」

 

 

 

 

八神「ヒドイ話だなぁ、データだけの玩具だったのか?」

 

 

 

ズドドドドドオドドドドドドドッッッッ!!!!!!!

 

 

 

 

八神「馬鹿なのか??こぉーーんな銃弾。。」

「片手で十分すぎる。」

「よっ」

 

 

 

キィィィィィィィィン

 

 

 

「んん~、いい音色で弾丸が止まってくれた」

 

 

 

「では、エスカルゴの中での仮想空間のチカラを試しに。。」

「御、永、解、、、、、」

 

 

 

 

 

研究員と軍隊「マズイ、呪音を唱え始めた。ひぃぃ、、に、、、にげ、、、。。。。」

 

 

 

 

「もう遅いよ。ククッ」

 

「裂けろぉぉぉぉーーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

クチャ…………………ケチャ・・・・・・。。、、。。グチュ。。

 

 

 

 

 

八神「こんな簡単に人を遣れるのか。。。。」

 

「博士は??どこに??」

「あぁ、居たいた、こんな死体の中に居ちゃって」

 

「死に霊を寄せるか、それで話せるだろ。」

 

 

 

「恩、密、党、死、、、、、、レツ!!」

 

 

 

 

博士「ゴフッ、お、、ま、、、、、え、、、、」

 

 

 

八神「博士、御託はいい、死んでからも尚も苦しみたくないなら、全てを話して」

「わかる範囲でもいい」

「母さんは。。。」

 

 

 

博士「死んでからも、苦しむか、お前らしい、、、ゴフッ」

「ヤ・ガ・ミ」

「お前の手がかりの名だ」

 

 

「あとは、自分自身の能力で探しなさい」

「世の中には死んでからも苦しむ方が良いという選択肢もあるんだ」

 

 

 

八神「ヤ・ガ・ミ」「かぁ・・・・」

 

 

「ふーーっ、そこのお前っ!!」

「見ているな?」

「少しばかり、「ミル」ために血をいただくゾ!!」

 

 

 

 

 

ユキ「なっ、私が見えて!??」

 

 

 

 

シュッ

 

 

ユキ「痛っ」

 

 

 

八神「これで少しは・・・・・」

 

 

 

博士「八神君、君を研究していたのは、いつあの八竜が。。キミの母が現れるかと」

「みな、普段の生活をしていても、薄々気づいているんだ。太古の神を。」

「その対策のため・・・・」

 

 

 

八神「そんなことの為に、いったい幾人が実験体に。。。。」

 

 

博士「私に、、私たちに出来ることはもう。。。。」

「最期に私から最初で最後のバースデープレゼントだ。。。」

 

「キミの覚醒の」

「黒のブーツに、黒の防弾シャツ、黒の防弾ズボン、黒のトレンチコート。。」

 

「八神、覚醒の誕生日・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

八神「チッ、いらん世話焼きやがって。」

 

「さて、もう一体の検体は・・・・」

「ん~、さっきの女の血で後から、来るみたいだな」

 

 

んしょ、よいせっ、サイズはピッタリだな、

 

 

 

 

 

八神「おーーい、おんなぁーー??」

 

 

 

 

ユキ「あ、あたし?」

 

 

 

八神「お前のいる時代が少し解った」

「お前を喰えば もしかしたら母さんの手がかりが・・・・分かる・・・・・。。。。」

 

 

 

 

ヴンッヴゥン・・・グニャァーーーー

 

八神「なっ、空間が歪んで。。」

 

 

 

 

 

現世の八神「解ったかい??ユキさん私と、ヴェノムさんの事」

「どうしてキミの血が私の中にあるかも」

 

 

 

過去の八神「なっ、キサマは、、、、、オレ???」

 

 

 

 

ギュム・・・ガンッ!!!!

 

 

過去の八神「空間が閉じやがった!!」

「くっそぉぉーーー。。」

「待ってろぉーーー・・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

現世の八神「ユキさん、すみません、私とヴェノムさんの過去を見て頂きたくて手荒い真似を・・。」

 

 

 

ユキ「手荒過ぎるわよ!」

「しかも、、、、は、、、はだか、、だったし。。」

 

 

 

 

八神「へ?ふふふ、あっははははー」

「そこですか 笑」

 

 

 

 

八神「私が男で、ヴェノムさんが女なので、まるでアダムとイヴみたいな」

「しかし・・私は志願してラボに、ただヴェノムさんは、、母親に言われ・・捨てられるようにラボへ」

「また時間が出来たら・・・また・・・・話をしましょう。」

 

 

 

ユキ「わかったわ。」

「んん、なんとなくアナタの事、理解できたから。」

「しかしまぁ、アナタの怒りに任せての過去を見せる一撃・・・・半端なかったわ」

 

 

 

 

八神「怒っていないんですか??」

 

 

 

 

ユキ「本当に私を知りたいなら、それが目的なら過去のアナタに私を喰わしていたでしょう?」

 

 

 

 

 

八神「まいったなぁー。」

 

 

 

 

ユキ「コンノとヴェノムが探していると思うから行くね♪」

「二人には分かりやすく説明しとくね。」

 

「私は・・・私たちは敵じゃないはずよ♪ フフッ」

「あーー、腹減ったぁー、、って、、クスッ、、、、コンノみたいな。」

 

 

 

 

 

 

コンノとヴェノム「うぉーーい、ユキィーーー大丈夫か??」

 

コンノ「探したぞ。八神!!ユキに。」

 

 

 

ユキ「帰ろ♪話したい事いろいろあるし」

 

 

コンノとヴェノム「ヘッ」

 

 

 

 

 

ユキ「鍋よ♬鍋を食べるっわよ」

「鍋を囲いながら話しましょ♪♬」

 

 

 

コンノ「わっ、お、おぃ、、八神は?」

 

 

ユキ「いつか一緒にね」

 

 

 

 

コンノ「そういう意味じゃなくてぇー、、、まっ、ユキが良いなら」

 

「ヴェノムも落ち着いたみたいだし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今宵全てを知るか知らずか、それが幸か不幸か

焦燥的な想いを それぞれ抱き

 

行こうさらに 私も行こう その先へ 八神の意思は

ただ純粋な彼らの行く手に

 

 

 

 

小さな笑みで幽玄の影だけ残して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(war⑫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TIME after time War (11.war)

 

君がすて去ろうとも

沙羅双樹のメロディーは

盛者必衰の理をあらはす

 

風に憧れるも、ただ春の夜の夢の如し

たけき者の碧き涙も ひとえに風の前の塵に同じ。~ 少年 ~

 

 

 

~ 物の道理が解りて、成す焦がれる想いと困惑 ~

 

 

 

ヴェノム 「ねえ、コンノ君、私が人じゃなくても好き?」

 

コンノ 「んぁ?ああ。」

 

 

 

ヴェノム 「じゃあ、コンノ君、私が男でも好き?」

 

コンノ 「んぁ?ああ。」

 

 

 

ヴェノム 「じゃあー・・・。」

 

コンノ 「んなに?どうしたの?お前?」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「だって、コンノ君の傍に居たいんだもん・・・・。」

 

コンノ 「居るだろ?傍に。」

 

 

 

 

 

 

 

コンノ 「どーせ、八神が近くに居るから、どうのこうの、なんだろ?」

 

 

 

 

ヴェノム 「う・・・うん。。」

 

 

 

 

コンノ 「んなら、ヴェノムの気晴らしに出かけるか?」

「ユキ、一緒に来てくれ。」

「八神が近くに居るから ヴェノムが落ち着かねえんだわ。」

 

 

 

ユキ 「ヴェノム、さっきからのコンノに対しての質問。。。」

「アナタ何か知っているの?」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「うっ・・・うぅぅぅ。。」

 

 

 

コンノ 「イイだろ、八神に聞けばさっ。」

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君。私が人間でなくて・・・・っ」

 

 

 

コンノ 「バッカ、関係無いんだよ。」

「お前は俺を好き、俺にお前は必要。」

「こんな関係も良いだろ?」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「うん♪」

 

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君あそこ。」

 

 

 

 

コンノ 「そこに居たか、八神」

 

 

 

八神 「やぁ、少し早かったね♪♪」

 

 

 

 

コンノ 「聞きたいことがある」

「ヴェノムが知りたい事と、俺とユキが知りたい事もだ」

 

 

 

 

 

八神 「あっぁ~、答えられる事には応えるよ」

「少し待ってね」

 

 

 

 

コンノ 「なにぃー。」

 

 

 

 

八神 「日本語は通じるだろ?」

「少し待ってと言ったんだよ?」

 

 

 

 

 

コンノ 「舐めやがって」

「プライムで焦がしてやる」

 

 

 

 

 

ユキ 「待ってコンノ。倒してしまっては聞けるものも聞けないじゃない」

「それに何より好戦的な態度ではないじゃない。」

 

 

 

 

 

ピッ ピッ ピピッ ピピピー

 

八神 「やっ、待たせたね。では。」

 

 

 

 

 

 

コンノ 「今のは何だ?」

「文字の鳥のように見えたが?」

 

 

 

 

八神 「メールだよ?」

「フフッ、未来のね」

 

 

 

 

コンノ 「未来?」

「なに?じぁあ、お前は未来人なの?」

 

 

 

 

 

 

八神 「そこから話をしようか」

 

「私、八神は古代種と 未来種の混合・・・・とまでは自分で調べた」

 

 

 

 

 

コンノ 「うん。ん?」

 

 

ユキ 「どういうこと?」

「古代人と、未来人の血が入っている?」

「どうして?どうやって?」

 

 

 

 

 

八神 「知らないよ、どうしてそういう形になったかも。」

「ただ、わかる範囲で言うと、この日本という国の最初の独りの血」

「太古の人間の高度な文明をもって、遥か未来の人種の血を入れた」

 

 

「それが、ヴェノムさんと同じ血が私にも流れている」

 

「ある意味では、ユキさんと、ヴェノムさんの子でもある。」

 

「おっと・・・。」

 

 

 

 

ユキ 「ヴェノムは、兎に角、私の血もって。。。」

「まだ私はアナタより歳下じゃない」

 

 

 

 

 

 

八神 「そうなんだよ、そこなんだよ!」

「私は決して未来人じゃないし、未来からココに来たわけでもない。」

 

 

「じゃあ、なんなんだ、って言えば・・・・・ね?ヴェノムさん?」

 

 

 

 

 

 

 

コンノ 「ヴェノム、何か知っているのか?」

 

 

 

 

ヴェノム 「知らない、知らない、何にも知らなーーーい!!」

 

 

 

 

八神が言葉を続ける

 

八神 「自身で私の年齢を計測するに、二百と八歳。」

「そして、私の目的は、母さんを探すこと」

 

 

 

 

 

コンノ 「ん?」

 

 

八神 「母さんの最初のレプリカ」

 

 

コンノ 「ん?」

 

 

 

八神 「私は、先程の例えで言った」

「ヴェノムさんと、ユキさんの子供って言ったけど」

「100%嘘では無いんだよ」

「先ほど言ったように、混合種といったところですね。」

「人とそうでないモノの血」

「私はそのヒトでない部分を切り取って自分の事を」

 

「八竜(オロチ)と呼んでいるし、名乗ってる。」

 

 

「母さんを探しているのは、私の身体の八竜を抑えて閉じ込めるため」

「太古の昔に、この国にいた神の一つ、オロチのね。」

 

 

 

八神 「私の目的の母さんを探すのに、チカラが必要だった」

「だから、ラボに入ってチカラを付けた」

「その時の研究に使われていたのが、ヴェノム・・・さん」

「ヴェノムさんは、人の状態で研究に。」

 

 

 

 

ユキ 「もういい、ヴェノムが泣きそう」

 

 

八神 「やれやれ、泣きたいのは こちらだよ」

「自身のことも何も解らずに、この地で何をどうしてか・・・・。」

「幾つあるか解らない母さんの血を集めないと、私自身が・・・。」

 

 

 

 

ヴェノム 「・・・・「魍魎たちよ我の命に従い八神を・・」」

 

 

 

 

 

~ おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉおおおお ~

 

 

 

 

 

ヴェノム 「喰われろぉー八神!!」

 

 

 

 

 

八神 「おっとぉ・・・・悲しさで リミッターが外れたか。。」

 

 

 

 

 

コンノ 「やめろ、ヴェノム。」

「落ち着け、」

 

 

ヴェノム 「・・・・・「お前も・・・・」」

 

 

 

 

 

コンノ 「しゃーねーな」

 

 

 

んーーちゅ。

 

 

 

 

ユキ 「ちょっ、コンノ」

 

 

 

 

ヴェノム 「あ・・れ、コンノ君」

「こんなに汗かいてどうしたの?」

 

 

コンノ 「何でもねぇよ♪」

((チッ喰われかけたゼ))

((ヴェノムに潜在している能力か・・。))

 

 

 

 

 

八神 「私は、少しずつ母さんの魂(血)を集めている」

「ヴェノムさんを見ても解るかどうか、母さんの魂(血)は一つじゃないんだ」

「わ、私の中には、八竜(オロチ)の血が母さんの血が」

 

 

 

コンノ 「馬鹿か?お前?」

 

 

八神 「なにぃ?」

 

 

 

コンノ 「一番 自分を否定しているのは お前自身だろ?」

「さっきから一方的に喋ってるけど、」

「ヴェノムの動揺を見て平静を保っていただけじゃねーか」

 

 

 

八神 「クッ」

 

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君は冷静に。。。。」

 

 

 

 

 

コンノ 「俺は、冷静な状態では誰にも負けねえ」

 

 

 

 

八神 「チッ、コンノ君、ユキさん、次は答える番だ」

「どうやって、プライム」

「どうやって、ベアーを手に入れた」

 

 

 

 

コンノと ユキ 「蔵の古書を詠んで、んで、おしまい。」

 

 

 

 

 

八神 「は?」

 

 

 

 

コンノと ユキ 「だから、家の蔵の古書を詠んで。」

 

 

 

 

八神 「そっ、それだけか?」

 

 

 

 

コンノと ユキ 「そっ」

 

 

 

八神 「それだけで、あれほどのチカラを」

 

 

 

 

 

コンノ 「それだけでも、色々と苦労があるんだぜ」

「イジメに耐えたこの体とか」

「まぁ、精神的には強かったんだろうな」

 

 

 

 

 

 

八神 「・・・だろうな?」

 

 

 

 

 

コンノ 「この人格になる前のオレ」

「ある時から記憶が無いんだよ」

 

「ユキは、どういう経緯で古書を詠んだか知らねえが」

「俺は・・・・・・。。。。」

 

 

 

ユキ 「コンノ、話す必要ないよ」

「100%のアナタの信用が無いからね!!」

((コンノの弱いところは見たくない))

 

 

 

 

 

八神「言ってろ!!」

ザザッッ

 

 

ボシュッッ

 

 

!!?

 

 

ドムッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

コンノ 「ユキぃ!!!」

ヴェノム 「ユキ姉!!!」

 

 

 

 

ユキ「あ・・れっ、今・・・・・なんか食らった・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

今宵、なにをも食らったかのユキ

授かりとは言えない 授かりしチカラの種

荒ぶる八竜(オロチ)の一撃

八神の 「その先が知りたい」 の意図が少しずつ把握され

 

 

悠久の過去への悪路

 

 

 

チカラに翻弄されし三人の未来(さき)は

 

 

 

 

世界をセカイへと変える為の道に落とされたゼンマイは またヒト巻き・・・・。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

(war⑪)

 

 

 

 

TIME after time War (10.war)

 

滅びし過去との記憶

対峙し合えるモノたち

行きつく先は 滅びか 再生か

 

 

新しきチカラは目覚めるか

覇気を喰らいし 命のチャイムが鳴る時 ~少年~

 

 

 

~ 式を操るモノ、現わりて醒めないチカラ何処(いずこ)へ~

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君、しんどい・・。」

 

 

コンノ 「大丈夫だ」

「お前の傍にいる」

 

 

 

ユキ 「そうよヴェノム。私たちがそばに居るわ」

 

 

 

コンノ 「八神のヤツが言ってたろ?」

「自分に植え付けられた種を開花させれば良いと」

 

 

 

 

 

ユキ 「コンノ、つまり、八神に会わなくても自分に対峙して開花させれば良いってこと?」

 

 

 

 

 

コンノ 「分からねえが、言葉的に読み取れば、そういう事だろ?」

 

 

 

 

 

コンノ 「八神(アイツ)が言ってたな」

「種は栄養を吸収して葉をつけて、花になると。」

「つまり開花」「その開花の為の栄養が爆発的な精神力。」

「俺はそうとらえる」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「ボクは、過去に行きたくないよぉ・・・。」

「過去に囚われて帰ってこれなかったら・・・・。」

「はぁはぁはぁ。。。」

「やだよぉ。」

 

 

 

 

 

コンノ 「大丈夫だ、俺たちがそばに居る。」

「お前は、俺と違ってパワータイプじゃないから一気に開花させないと・・・・。」

「ヴェノム!」

「死んで俺と離れたくないだろ??」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「ヴ・・・ヴン。。離れたくないよぉぉぉぉ。。。」

 

 

 

 

 

コンノ 「だったら一時の・・・一時だけの離れだ。」

 

 

 

 

 

 

ユキ 「コンノ?何かあるの?一気に種を開花させる何かを。」

 

 

 

 

コンノ 「あるよ。あるさ。」

「俺の時と同じようにか分からないが、ヴェノムの一番辛い時に自分を重ねてその時にその感情を取り込めれるかだ。」

 

 

 

 

ユキ 「アンタは、その状態にヴェノムをもっていけるの?」

 

 

 

 

コンノ 「俺にはチカラもある。」

「いつか言ってたろ?俺の内なる囁きが聴こえると」

「お前や、ヴェノムに無いチカラというか、まぁ、囁き。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ユキ 「その囁きがヴェノムに何かするの?」

 

 

 

 

 

コンノ 「何かするのは俺。」

「誘導するのは、囁き。」

 

「あぁ”、ごちゃごちゃ言う前にやっちまうぞ!!」

 

「ヴェノム、こっちへ来い!!」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君、なに?」

 

 

 

 

コンノ 「御まじないをしてやる。」

「きっと良くなる。ずっと良くなる。」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君、痛いのは嫌だよ。」

「恐いことしないで・・・。」

 

 

 

 

コンノ 「安心しな。。手、握っててやる」

 

 

 

 

 

静かにコンノは目を閉じ。。

一方の手は、ヴェノムに。

もう一方の手で、目を閉じて横になっているヴェノムの額に無造作に何かを書いた。

 

 

コンノは一言。

「行ってこいヴェノム。。。」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「あれは何?」

「羊水炉?」

「いくつもの羊水炉」

 

 

そうだ、ボクは・・・・子供のころに施設へ預けられて。

 

 

 

 

 

よく思い出せない・・・実験体。。。。。にされ。。。。

 

 

あの白服の人たちは、、、、、

 

研究員A 「おい、コイツは成功例に近いぞ、ちゃんとヒトの形をしているぞ」

「能力(チカラ)も在るみたいだ。」

 

 

 

 

 

 

ボクは、、、、、、造られたカタチ。

 

 

 

 

 

 

でも・・・・

 

 

 

 

 

この中は、何だか気持ちが良い。

この羊水炉の中は良い。

 

 

 

 

 

研究員 「オラ、出ろ、今日からは訓練だ!!」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「ヤダヤダヤダ、」

 

 

 

 

ボクは、造られた チカラ と カタチ のヒト

 

訓練と羊水炉の毎日。

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「やだーーーーー!!この記憶は、やだーーーー!!」

「コンノ くーーーーーーん」

 

「え!?」

「今、ボク、コンノ君って。」

「そうだ、今は コンノ君や ユキ姉と居る!!」

 

「ここは過去なんだ!!」

 

 

 

(ひと光)

ポウッ

 

「やぁ、子供の時のボク」

「おいで、こんなに悲しいボクなんだ」

 

「愛してるよ、愛しの過去のボク。」

 

 

 

 

 

「愛しの過去のボク、いつか今のボクに繋がるから安心してね。」

「今のボクは、幸せだよ。」

 

 

「そして、実験体にさせられてしまった皆」

「敵(かたき)は撃つから!!」

「許されないんだ  こんな事!!」

 

 

「じゃ、行くね。」

「外(いまの世界)で、待っていてくれる人が居るから」

 

 

「ボクは、造られたカタチでも、造られた人間でも良い!!」

「待っていてくれる コンノ君や、ユキ姉がいる」

 

 

 

 

 

・・・・・・。。。。・・・・。。。。。

 

 

ヴェノム 「・・・こ・・・ん・・・・こんの。。。くん・・・・コンノ君!!」

 

 

 

 

 

コンノ 「よぉ~、ご機嫌かぁ??」

「ほら見ろ、ちゃんと手を握っててやったろ??」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「ヴぇーーん、コンノくーーん、、コンノ君、コンノ君」

「怖かったよーーー、過去が怖かったんじゃなくて、こっちに戻れるか怖かったんだよぉ・・。」

 

 

 

 

 

コンノ 「バーカ、戻れないと解ってたら最初から術をかけない、っての」

「んで、水の種は開花したのか?」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「分かんない。。。」

「だけど、一つだけ解っている事は、前に戦った ヴェノム・ストライクというコンノ君が名前をつけてくれた子の能力」

※ war⑥参照

「それに近いものを身に付けたの。」

 

 

 

 

 

 

 

コンノ 「あぁ、あの魍魎を司るやつか」

「ヴェノム、お前も魍魎を使えるようになったのか?」

 

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「う・・ん、、あんまり言いたくないけど、さっきボクが過去に行った時に実験体に失敗して廃棄された子達を意識の中で、魍魎に召喚できるようになったの。」

 

「そして、魍魎というカタチでも、ボクに着いて来てくれる。って。」

 

 

 

 

 

 

ユキ 「はぁ。。。。何だか疲れたね。」

「でも、ヴェノムの咳が止まってるし、脈拍、血圧、体温、ほぼ正常だし。」

「ひとまず安心というところね」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「ユキ姉、心配かけてゴメンなさい」

「無事戻ってこれました。」

「ユキ姉、お風呂。入ろ・・・?」

 

 

 

 

 

 

ユキ 「なによ、ヴェノム、お風呂好きになったの??」

 

 

 

 

(お風呂は何時かの羊水炉ににているから)

 

 

コンノ 「ぅおーーい、風呂に入るなら、まず、飯、飯食ってからにしてくれ。」

「腹が空いて戦どころか、風呂でも無え!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

コンノ 「鍋!!ユキ、鍋にしよ!!」

「ヴェノムも復活したし、鍋!!」

 

 

 

 

 

ユキ 「アンタ、ヴェノムは関係なしに鍋が食べたいだけじゃない!!」

 

 

 

 

ヴェノム 「ボクも鍋が食べたいな」

「ユキ姉の鍋。。」

 

 

 

 

ユキ 「しょうがないわねぇ」

「まぁいいわよ。」

「たぁーーんと食べさせてあげる」

 

 

 

 

コンノ と ヴェノム 「わーーーい。。。」

 

 

 

 

ユキ姉 「ご飯は、人生のお供!!!!  ニィ♪♪」

 

 

 

 

 

 

 

今夜も知ってか知らずかの晩餐

能力者あるところ 能力者あり

何かが蠢(うごめ)き囁く兆しあり

 

三人の思惑との間で行き交う想い

 

 

チカラに慣れてきたヒトの子ら

 

 

 

 

 

世界がまた一つセカイに変わりつつあるゼンマイがキリキリと・・・・・。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

(war⑩)

 

 

 

TIME after time War (9.war)

 

つかの間の安堵

人としての道徳心の架橋

向かう先は 世界かセカイか

 

 

多種多様な能力と

戦争ごっこ と 悲しき思い出  ~もう一人の自分~ 少年

 

 

 

~ 幸せの夢路の悪鬼を狩る者 ~

 

 

コンノ 「ヴェノム、見てな♪」

「ほぉ~ら・・・。」

 

 

 

ヴェノム 「わぁ、炎のチョウチョだぁ♪」

 

 

 

コンノ 「すぐに消えちまうけどな・・・。」

 

 

 

 

ヴェノム 「ねーねー、他にはぁ?」

 

 

 

コンノ 「他もあるけど、ムネ! 乳を揉ませてくれたらな。」

 

 

 

 

ヴェノム 「ん?いいけど・・・。」

 

 

 

 

ユキ 「コラ!ヴェノム!女を安売りするんじゃないの!!」

「コンノも馬鹿なこと言わないで!!」

 

 

 

コンノ 「ワリーな。冗談だったけど、ごめんなさい。」

 

 

 

 

 

ユキ 「でさぁ、最近、銀行強盗をしているけど、コンノの展望が見えない。」

「お金を集めて、この国を牛耳るって言ってたけど」

「最近は、コレといって活動が鈍っているんじゃない??」

 

 

 

 

 

 

コンノ 「そうなんだよ、お金を集めても」

「ただそれだけでも、この国を牛耳れない。。。と思う」

 

 

 

コンノ 「圧倒的なチカラが必要なんだよ」

「例えるなら、八神に能力の種をもっと埋め込んで」

「みたいな」

 

 

 

 

 

コンノ 「しかしな、俺も何もやってないわけではない」

「株、債権、投資信託、不動産投資、他にも」

「己の力一つでどこまでやれるか」

「NISAとかも調べたり。。。。」

 

 

「例えばな、ある人が言ってたが、人間は生きている内に」

「2回の不況と、1回の恐慌に会うとか」

 

 

 

 

 

 

ユキ 「へぇ、しっかり勉強してんだ。」

「以外というようり、見直したわ」

 

 

 

 

 

コンノ 「今は、待ちの時間なんだ」

 

 

 

 

ユキ 「待ちの時間て??」

「待ってれば 何かあるの?」

 

 

 

 

コンノ 「俺は最近、昔の記憶が高ぶるんだ」

「言いたかないけど、イジメやイジリの時の記憶」

「俺の中の、もう一人の俺が泣いているんだ」

 

 

 

 

 

 

ユキ 「ん?どういうこと??」

 

 

 

コンノ 「覚醒する前の自分??かな>??」

「コイツを黙らせないと」

 

 

 

 

ヴェノム 「コンノ君は コンノ君だよ」

 

 

 

 

コンノ 「ヴェノム、ありがとうな♪」

「さて、自分の中に入ってケリをつけてくる」

「行くぞ」

 

 

 

 

 

コンノの内部

 

??? 「もう止めてよ、グス、グス、(泣)」

 

コンノ 「なーにを泣いている>?」

 

 

 

??? 「キミが僕になってから、ずっと見てきた」

「お願いだから、もう止めて」

 

 

 

 

 

コンノ 「ごめんな、辛い思いをさせてしまって。」

「でもな、お前のお陰で俺が 今、居るんだよ」

「ありがとう、俺を生んでくれて」

 

 

 

 

??? 「どうして、いつも・・・・?」

 

 

 

 

 

コンノ 「俺とお前は、陰と陽なんだよ。」

「お前が居るから俺も居られるんだよ。」

 

「俺はお前を、認める、許す、」

「おいで、お前も俺も、コンノなんだよ。」

 

 

 

 

??? 「じゃあ、僕が居てもいいの?」

 

 

 

 

コンノ 「当然、お前にも支えてもらっているからな♪」

 

 

ユキ 「・・・ンノ、コン・・・、コンノ!!」

 

 

 

 

 

コンノ 「ん・・あぁ、俺の中の俺にケリをつけてきた」

「今更ながら、いじめられっ子は卒業だ。」

 

 

 

 

ユキ 「そう、安心というかね、安堵というか。」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「うぇーーん、コンノ君が無事だ」

 

 

 

コンノ 「お前、サツのとこに居る時と大分違うな」

「甘えん坊になったというか。」

 

 

 

 

 

ユキ 「あのさぁ、人は変わっていくものよ。」

「例え、甘えん坊になったからって、一つでも進歩はあるのよ。」

 

 

 

 

 

コンノ 「ヨシ!!八神対策をするか!!」

 

 

 

 

 

ヴェノム 「あ、あの、あのさ、八神は実は近くに居るんだよ」

 

 

 

コンノ 「じゃ、外に出るか、買いたてのマンションを壊されたくないからな」

 

 

 

「よし!!そこに居るのは解っている!!」

 

 

「出てこい!!八神!!」

 

 

 

 

 

 

八神 「今回もデータを取らせてもらうよ」

 

 

 

 

 

 

コンノ 「お前の目的は何だ??」

 

 

 

 

八神 「言ったろ?私はその先が知りたいと。」

 

 

 

 

コンノ 「取り敢えず、フルボッコにしてやる」

「プライム!!焔モード!!火炎放射ガン!!」

「テメェも焦がれろーー!!!」

 

 

 

 

 

 

八神 「同じ手は喰らわない!!」

「水だ、水の種を用意した」

「種を温めるのに丁度いい火加減だ(笑)」

 

「この種は、ヴェノムさん、キミに埋め込もう」

 

 

 

スッスッ、スゥー

 

 

 

 

 

八神 「ヴェノムさん、コレ♪」

 

 

 

ドムッッ

 

 

ヴェノム 「うぐぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

コンノ 「なぜ俺じゃない!!」

 

 

 

八神 「火と水は相性が悪いだろ??」

「だから、適任者はヴェノムさんなんだよ」

「ユキさんには、新たなモノを・・・。」

 

「ヴェノムさん、生きたければ 水の能力の種を開花させなさい。」

 

 

「今回は是れにて、 ご機嫌よう♪」

 

 

 

 

 

 

 

ユキ 「全く何を考えているか解らない」

 

「だって一度に、全員に種を植えればガラ空きになって殺せるでしょ」

「それに能力も計り知れないし」

 

 

「ますます、八神の言っていた、その先が知りたいが・・・・。」

 

 

 

 

 

コンノ 「取り敢えず、マンションに行くぞ」

「ヴェノムの身体が心配だ。」

 

「俺の時と同じだ。」

「大丈夫、傍に居るから乗り越えろ」

 

「俺は、甘えたヴェノムも好きだが、戦いの表情のお前も好きだ」

 

「数日後には、また八神が現れるからペースを守って・・・な。」

 

 

 

 

 

 

 

ヴェノム 「うぅぅ、、でも、でも、コンノ君、うぅ・・」

 

コンノ 「心配すんな!!手を貸してやるよ。」

「だけど、自分に向き合い、最後の一手は ヴェノム自身だからな」

 

 

 

コンノ 「取り敢えず、何を言っても腹ごしらえだな」

「鍋にすっぞ」

「ある程度の体力が能力の種のせいでセーブされているから」

「少しずつでも回復して 八神に挑むぞ」

「あと・・・」

「二人には悪りぃけど、オレあいつのこと嫌いじゃないんだわ」

「ちょっと言い方分かんねぇけど?八神が師匠みたいんなってんなぁ、、ってね。」

「オレ自身も よくわかんねぇ」

 

 

 

 

ヴェノム

(・・・・・・・気のせいか・・・・八神もコンノ君も、互いに煽っているだけのような・・・)

 

 

ユキ 「まぁーーったく、八神もアンタも考えていることが不明だわ。」

「前回も その前もそうだけど、なぜ私たちを殺せるのに殺さないのかなぁ・・・。」

 

「その先が知りたい・・・」

 

「何の事か 解らないけど、私たちだけでなく 能力者そのものの事かなぁ・・。」

 

 

 

 

コンノ 「さぁー、鍋の準備が出来たぜぇ!!」

「喰うぞ!!ヴェノム、ユキ!!」

「物事は食ってから考えること!!!!」

 

 

「何故か解るか??」

 

 

 

ユキ と ヴェノム 「なんで??」

 

 

 

 

コンノ 「いいかオメェら、腹一杯になったら、交感神経が下がって、副交感神経が高くなる。」

「いわゆる、リラックス状態なんだよ。」

「リラックス状態の時は、物事が上手く作用するんだよ」

「スポーツマンも、勉強している時も、この状態が良いんだよ」

 

 

 

 

ユキと ヴェノム 「えっ、そういう知識を持っていたの??」

 

 

 

 

コンノ 「俺の内なる囁きが、情報の垂れ流しのように教えてくれる」

「とりま、食べて寝るぞ」

「あと、ユキは ヴェノムを風呂に入れてやってくれ」

 

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

「ほいじゃ、食ったし俺は寝る」

 

 

 

 

 

 

 

 

この度も、三人の思惑とは裏腹に

八神の「その先が知りたい」の意図するところは

何がそうさせるのか、メキメキと力を上げつつ

 

・・・・・いや、今は ただ序幕をあける行方

チカラの大きさと その種類の使い慣れしこと。

 

 

世界をセカイに変えるべくして ゼンマイが また一刻・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

(war⑨)

 

 

 

 

 

 

TIME after time War (8.war)

 

本当の意味での覚醒前世

荒舞竜 波と 風と 人と

岐路に立たされし三人 あわよくば

 

 

スイッチが入るか逝くか

身に染みる悲しき思いと 斑鳩怒 ~少年~

 

 

 

~ 四季の式神を使役する者との再びの対峙 ~

 

 

コンノ「ごほっ、ごほっ、うぇぇぁぁ」

 

 

ユキ「大丈夫?」

 

ヴェノム「コンノ君。ユキ姉、やっぱり悪い予感が止まらない。」

 

 

 

ユキ「なに?八神が近くに居るの?」

 

 

 

ヴェノム「違うの。。。良い意味での悪い予感・・・・・」

「うまく言えない。」

 

 

 

 

ユキ「!?」

「コンノ?プライムが見えないけど、、、指輪にもなってないよ??」

 

 

 

 

コンノ「ああ、プライムはエネルギーのかた・・・・ま・・りだから」

「一度、、、、体内にとり。。。。。こんだ。。。」

 

 

 

 

 

ユキ「そうね。召喚の回数よりも生きる方よね」

 

 

 

コンノ「お陰さんでホレ」

 

 

んもみ。

 

 

 

ユキ「なーーにやってんさぁーーー!!こんな時に」

 

 

 

コンノ「あはははは、ごふぇぇあ」

 

 

 

ユキ「ホントにぃ。。。。」

 

「ヴェノム、買い物行ってくるわ」

「予知能力で私はどう?」

 

 

 

ヴェノム「大丈夫、、ユキ姉は強いから色々」

 

 

 

ユキ「そっ、じゃあ行ってくるわ」

 

 

バタンッ

 

 

 

ヴェノム「コンノ君、コンノくーーん、コンノ君、コンノ君」

 

 

 

 

 

 

コンノ「バカ野郎、死んだみたいに言うな」

「本当に死んでしまうだろ」

 

 

 

 

ヴェノム「だってコンノ君が居なくなると・・・・」

「コンノ君に拾わ・・・・救われたから・・・」

 

 

 

 

コンノ「おーーーまーーーえなぁーーー」

「ほーーらーーー泣かない」

 

 

んもみ。

 

 

 

コンノ「なっ、お前の乳が揉めるほどの元気がある」

 

 

 

 

ヴェノム「うぇぇぇぇ。、」

「よがっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

コンノ「おまえさぁ、乳揉まれて良かったの?」

 

 

 

 

ヴェノム「ヴ、ヴン。。」

 

 

 

 

 

コンノ「ったく。」

 

 

 

 

 

 

~コンノと ユキと ヴェノムの療養の数日後~

 

 

 

 

ユキ「八神に遭った日から、僅かに回復したけど、100%なんて程遠い。」

 

 

 

ヴェノム「ユキ姉、ちょっと。。。ゴニョ ゴニョ。。。」

 

ユキ「えぇ!?」

 

 

 

 

 

 

コンノ「あのさぁ、ヒソヒソ話は解ってるんだって本人だからぁ」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム「え!?コンノ君知ってたの??八神と戦わないと治らないの!?」

 

 

 

 

 

 

ユキ「ば、ばか、ヴェノム、カマかけられたのよ!!!」

 

 

 

 

 

コンノ「やっぱりか、八神と関わってからだもんな」

 

 

 

 

 

 

。。。。。。。。。。「その夜」

 

 

 

 

チッ

 

コンノ「出てこい!!八神!!!!」

 

 

 

 

 

八神「良く耐えられたな、コンノ君」

 

 

 

 

 

コンノ「お前の、、、、お前にあってから、チカラが回復しねえ」

 

 

 

 

 

 

八神「言ったろ>?種を植え付けたと」

「種は葉を付けるまで栄養を吸い続ける」

「助かりたければ、能力を開花させな。」

 

 

 

 

 

 

 

ユキ「コンノ、挑発に乗らずに、ゆっくり行くよ!!」

 

ヴェノム「私は、ガードに・・・・・なる。。。」

 

 

 

 

コンノ「召喚だ!!・・・・・来いプライム!!!!」

 

 

 

ヘデロ・・・。

 

 

 

 

コンノ「な、ななんだ、プライムが奇形に」

 

 

 

 

 

そこに現れたのは、大きさはプライム、姿は・・・・・

 

 

 

 

コンノ「俺のプライムがぁぁぁぁ」

 

 

その時、内なる囁き一つ。

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・コンノ、、、、、、、、、コンノ・・・・・。。」

 

 

 

 

 

 

「・・・願うか?」

「貴様は・・・・・・願うか?・・・・・」

 

 

 

 

「チカラを・・・・更なるチカラを・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

コンノ「どこの誰が俺の中に居るか知らねーが」

「願いに賭けるしかねぇんだろ?」

 

 

 

「良きことに」

「まこと泣き虫から成長した」

 

 

「お前の願い聞き受けた!!!」

 

 

 

 

 

 

「目覚めよ、我が体内に眠りしキセキの種よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボウッッッゥゥゥゥゥウ

 

 

 

八神「へぇぇーーー、あの状態からの覚醒か」

 

 

 

 

 

その人火柱にプライムも飛び込む

 

 

 

 

コンノ「バクライカ!!!!」

 

 

 

キュィーーーィイ♪♪

 

 

 

 

 

そこには、炎を纏ったプライム、大きさ一回り大きく。

 

 

コンノ 一人。

 

 

 

 

コンノ「もぉぉどったぜぇぇぇ、チカラがよぉ」

 

 

 

 

 

八神「やあ、では手合わせ願おうか」

 

 

 

ユキ ヴェノム「なに!?あの構え!!!」

 

 

 

 

 

八神「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前、・・・・・・・」

「八(はぁぁぁぁぁぁつッッッ)」

 

 

 

 

 

ドムッ、

 

 

コンノ「効かねえなぁ???」

 

 

 

 

八神「八、八、八、ハーーツ」

 

 

 

 

 

ザシュッ

 

 

 

 

 

コンノ「ケッ、何度も食らうかよ!!」

 

 

 

コンノ「コッチからも いかせてもらうぜ」

「プライム、モード、、、、クク、、、、火炎放射器だ」

 

 

 

 

キュィーーーィイ♪♪

 

コンノの腕にプライムは帯状になり。。

 

刹那!!!!!!!!!!

 

 

 

コンノ「テメエも、焦がれろぉぉぉーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

八神「クッ、火炎流バリアコーティング!!」

「参ったな、大事なトレンチコートが焦げる」

 

 

 

 

 

 

八神「今回は、こんな感じで失礼させてもらう」

「大事なデータはとれた」

「気付いていると思うが、コンノ君に植え付けた種は発信機の役もしている」

「一つ聞きたい」

 

「なぜ??」「この国を牛耳りたい??」

 

 

 

 

 

コンノ「ハッ、知れたこと。」

「大臣も総理も役に立たねえから俺が国を動かす。」

「っつーーのは、建前だ、」

「人に忌み嫌われる能力者(が)、というか、能力者(も)」

「あったけぇ~、温泉に入って共存出来る世界をセカイに変えるためだ」

 

 

 

「その為には、この国を牛耳る、そして、その前に莫大な金が必要だからだ」

「だから、銀行を襲う」

「それだけだ、そーーーれーだーーーけっっ」

 

 

 

 

 

 

 

八神「たぁっはっはっはっは、デカいのか、バカなのか」

「君、面白いキャラしてるね」

「それもデータに入れとこう」

 

 

 

 

 

 

ユキ「八神、アナタの目的は何??」

「なぜ??私たちを襲ったり生かしたり。。。。。。どうして???」

 

 

 

 

 

八神「さぁーーーてね、私は・・・・・・・・・その先が知りたい」

 

「そう、その先が知りたいんだ、、、、、ただ、それだけだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

ユキ「待って、その先って・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

八神「また逢おう、いずれか、すぐかに逢えるさ。」

「それでは失礼♬♬♬」

 

 

 

 

 

 

 

コンノ「かっはぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ユキ「どうしたのコンノ??」

 

 

 

 

 

 

コンノ「どうやら、俺に炎の属性が付いたみたいで」

「能力を発動すると、身体の水分がカラッカラになるみてーだ」

 

 

 

 

 

ユキ「なーーんだ、驚かさないでよ」

 

 

 

 

 

コンノ「バ、バカ、焼けるんだよ」

 

 

 

 

 

ヴェノム「コンノ君、お水だよ」

 

 

 

 

 

コンノ「かぁっぁぁぁっぁ、、、うめーーー、って公園の水かよ!!」

 

 

 

 

 

 

ヴェノム「ごめんなさーーーー・・・い、一人で、、、お店屋さんに入れない・・・の」

「役に立たなくて、ごめん・・・・・ぅぅ、ごめんなさ・・・・・・・ぃぃぃぃ」

 

 

 

 

 

 

コンノ「いいよ、お前はお前に出来る優しさ」

「俺には、俺に出来るお前への優しさ」

 

 

 

 

 

 

 

コンノ「しっかし、八神は何を考えているんかねぇ・・・?」

 

 

ユキ「ナゾね・・・・」

 

 

 

 

 

コンノ「まぁ、これで俺に炎の属性が宿った」

「ユキごめんな、また強くなって仇なのに」 (キリッ顔)

 

 

 

 

 

 

 

ユキ「バ、バカね、アンタを生かしておいてあげてるのよ」

「いつだって寝首を搔けるんだから」

 

 

 

 

 

 

コンノ「よぉーーし、チカラも回復したし」

 

「ひさーーっし振りに たらふく食うぞぉぉ」

 

 

 

 

ユキ「まぁーーーーーったく、大きいんだか、バカなんだか」

(素直なそこが割と好き??)

「はぁーーー、、、私も何考えてんだか」

 

 

 

 

 

ヴェノム「クスッ」

 

 

 

 

 

 

 

今宵も三人笑顔で幕閉じる

八神の謎のコトバ「その先が知りたい」

危機迫る場合も何かの作用かエネルギーにより更なる上へ

この世の規則的・法則的ルールに乗っ取り

世界をセカイへと変えるゼンマイが・・・・・・・・・・・・また一刻み・・・・・。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

(war⑧)

 

 

 

 

 

TIME after time War (7.war)

 

虹の余りある色彩に

色とりどりの価値ある宝石のような

三人の行(ゆ)く末の解道の時

 

 

オフの日としての想い

その時間の解(ほど)けの先に ~少年 ~

 

 

 

~ 四季折々の着物を解くが如くの想い ~

 

 

コンノ「なぁ~んか、最近つまんねーなぁー」

 

ユキ「なんでよ!お金を稼いで この国を牛耳るのじゃないの?」

 

 

ヴェノム「ユキ姉、牛耳るってなに?」

 

 

ユキ「この国のリーダーのようなものよ」

 

 

 

ヴェノム「そぉ・・・んな、詰・・・まんなくないの?」

 

 

 

 

コンノ「俺は、組織を創りたいのっ!!」

「能力者が互いに競わない組織」

「お互いを認め合い、許しあい、諭し合い・・・・・」

 

 

 

ユキ「コンノらしくない!!」

「前回の戦闘で心が折れたの!?」

「しっかりなさい!!」

「この国の王になるんでしょ!!」

 

 

 

 

ヴェノム「コンノ君・・行動しよっ・・」

 

 

 

ムギュ!ンムギュ!!

 

「キャーーー、」

 

 

 

コンノ「よーし、二人のチチを揉んだから気合が入った!!」

 

 

 

 

 

ユキ「こんのスケベやっろーーー!!」

 

 

 

バッチーン☆

 

 

コンノ「ようし、俺なりの気合が入った♬」

「ヴェノム!今日の襲う銀行の狙いは?」

「予知能力を使ってくれ」

 

 

 

 

 

ヴェノム「んん・・・K市の南の銀行。」

「能力者は今は居なくて、後から来る」

 

 

 

コンノ「時間は??」

 

 

ヴェノム「30分で切り上げれば」

 

 

 

コンノ「よし!30分で決めるぞ!!」

 

 

 

そして、銀行に着き。

30分では間に合わず。

 

 

 

 

能力者は音も立てずに現れた。

 

 

 

 

コンノ「やーーーっぱり戦闘になるんだな」

 

 

 

 

 

???「貴様らか、最近の銀行荒らしは。」

「俺は組織にも、サツにも属さない一個体。」

「名は、八神、歳は十と六つ、生きるために狩りをする者だ」

 

 

 

ユキ「気を付けて」

「同じ能力者で警察や組織に捕まってないところをみると」

「できる!!!!」

 

 

 

ヴェノム「な・・な・・んに・・・・この感じ・・・。」

 

 

 

 

八神「初めに言っておこう、俺の能力は焔(ほむら)を操る」

 

 

 

 

ユキ コンノ ヴェノム「炎かぁ・・・。」

 

 

 

 

八神「行くぞ!炎舞かまいたち!!」

 

 

 

コンノ「へっへーん、お前の炎は遅いな」

 

 

 

八神「ハッ!お前の服を見てみろ!」

 

 

 

コンノ「キッサマー、炎を操るんじゃねーのか!?」

 

 

 

八神「炎のかまいたち だよ」

「切り裂く炎だ」

「俺は自身の能力で生きてきた」

「これからも変わらん」

 

 

 

 

八神「3人でも勝ち目は無いよ」

 

 

 

 

 

コンノ「どうかな?」

「ヴェノム!!俺とユキの潜在能力を上げろ!!」

 

 

 

 

ヴェノム「・・・あんまり今回の戦闘では・・・・・」

 

 

 

コンノ「ゴチャゴチャ うるせー、舐められて終われるかぁー!!」

 

 

 

ヴェノム「うぅーーん・・・」

「わかった・・・。」

 

 

 

 

 

コンノ「おぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉ」

ユキ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

コンノ「プライム!!モード ショットガン!!」

ユキ「ベアー!!モード 砲銃!!」

 

 

 

 

 

コンノ「てめぇーも、逝っちまぇーーー!!!」

ユキ「落ちろーーーーー!!!」

 

 

 

 

八神「・・・・モード、、、、火炎流バリアコーティング」

 

 

 

ボウ!!!!

 

 

 

 

 

 

コンノとユキ「やったか??」

 

 

 

八神「あはははははは、弱い弱い」

「もっともっと、修行をしな・・・。」

 

「今日、君たちを狩るのは止めておこう」

 

 

 

 

 

コンノ ユキ「なんてことなの??傷一つ付けれないなんて!>?」

 

 

八神「君たちには私からの、期待をあげよう」

「コンノ君??だったよね??私から能力の種をあげよう」

「何の能力かは お楽しみだ」

 

 

「ほら、いくよ」

 

 

 

 

ドムッ!!

 

 

 

 

コンノ「くはっ、ががががががががあががが」

 

 

 

 

 

コンノ「何の、、、、何なんだ。。。。。」

「身体が脳が喉が焼ける」

 

 

 

 

八神「キミは新たな能力を身に着け一回り大きくなるだろう」

「じゃあ、私は忙しいから今日の処は失礼するよ」

「君たちは、まだまだ利用価値があるからね」

 

 

 

 

コンノ「ま、まて」

 

ユキ「駄目よ、今は逃がしてもらうの」

「八神が、何かしたのなら、その対処をしなくては」

 

 

ヴェノム「・・・ごめん」

 

 

 

ユキ「!?」

「ヴェノム、あんた予知能力で知ってたのね!!」

 

 

 

ヴェノム「・・・・・ごめんなざい・・・許して許してゆるして・・・」

 

 

 

コンノ「ばっか・・・死なねーよコレ・・・・くらいで」

「そんなことより、俺の中に入った能力のチカラの数は」

 

 

 

 

ヴェノム「コンノ君によると思う。」

「多分、八神の言いたいのは、能力の基盤をコンノ君の身体に宿したの」

 

 

 

ユキ「どうしたの?コンノ・・。立てないの??」

 

 

コンノ「ユキ、ヴェノム悪ぃい、か、身体に力が入らね・・・。」

 

 

 

 

ヴェノム「コンノ君、しっかり!!」

「アジトに行こう」

 

 

 

数日前に コンノとユキとヴェノムはマンションを購入していた。

 

 

 

コンノ「ユキ?ヴェノム?なぜ、八神は俺たちを逃がしたのだろう」

「逆算すると、俺たちに利用価値があるってことなんだ」

「詰まり、銀行強盗を容認しているってことなんだ」

「もっと考えれば、俺らの銀行強盗もヤツにとっては意味があるんだ」

 

ユキ ヴェノム「うーーん」

 

「そうだねぇ、私らを今夜、殺そうと思えば出来た」

「圧倒的なチカラで」

「だけどしない」

 

 

 

コンノ「ゴホッ、ごはぁ。。。」

「駄目だ、力がまるで入らない」

 

 

 

 

ユキ姉「コンノ君は、チカラを上げた処を食らわされたから」

「・・・・だから」

 

 

 

 

 

ユキ「タクシーで帰るよ」

「久しぶりに公共の乗り物を使うよ」

 

 

 

 

コンノ「ワリィな」

 

 

 

 

コンノ((((しかし、あの八神は、どうして俺たちを生かした??))))

((((利用価値かぁ・・・・))))))

 

 

 

ゴフッ、

コンノ「今は身体を・・・・・。」

 

 

 

コンノ「ヴェノム!!」

 

ヴェノム「ヒッ」

 

 

 

 

コンノ「怒りぁしねーよ!」

「暫く動けないから看病してくれな」

 

 

 

 

ヴェノム「ゴメンナサイ、、、許して・・・・・。」

 

 

 

コンノ「あーーーもーーー、イイって」

「それよりも、次に八神と出くわしたらの事を考えろ」

 

 

 

 

 

今宵の痛みは 何(いず)れのチカラへ

八神の考えは何処(いずこ)

不可解な夜に 不名誉な すれ違い

3人の心の夜は 今も明けずに・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

(war⑦)

 

 

 

TIME after time War (6.war)

 

行く手に新たな影

数多の泥(でい)

心無い焦りのモノ

 

 

追憶の塊の解(ほど)け

新しき能力の先駆けと開放の期限~少年~

 

 

 

~ この数にこの数では足りぬモノたち飲まれ ~

 

コンノ「よしっ、銭湯に行くぞ!!」

 

ヴェノム「???」

 

ユキ「はっぃ!??」

 

 

 

コンノ「いや、だから銭湯に行くぞ!!って」

 

 

 

ユキ「わ、私は女の子だから、周期的に行ってたわよ!!」

 

 

コンノ「んぁ?」

「んじゃあ、ヴェノム、行こか??」

 

 

ヴェノム「私は、行ったことが無い・・・・。」

「大丈夫かなぁぁぁ・・・・。。。。」

 

 

コンノ「なぁーにが、大丈夫かな・・だよっ!」

「胸でもあんのか、ウリウリ」

 

 

んもみっ、もみ、

「ア・・ン」

 

「ありゃ??」

 

「ヴェ、ヴェノムは、、、、、」

「お、おん、おんなだぁーー!!」

 

 

ユキ「はぃ!?」

「アンタ、髪の毛が長くて色白で、ちょっと小汚いだけだと」

「女ですってーーーー!!??」

「よく見れば、ちゃんとしたら可愛くなるんじゃ・・・」

 

「すぐに銭湯に行く!!」

 

 

 

コンノ「ユキ、ダメだわ。。コイツ男湯に入れないから」

 

 

 

 

ユキ「解ったわよ。」

「結局3人で行くのねぇーー・・・。」

 

 

ヴぇノム「コ・・ンノ君、ちょっと気持ちよかっ・・・」

 

 

コンノ「バカ言ってんじゃねーー小奇麗に洗ってもらえ」

「んで、聞いとくが、銭湯に能力者は??」

「予知能力、も使ってくれ」

 

 

ヴぇノム「今は居ない。」

「能力者の気配も無い。」

「ただ、逃れれない戦闘が・・・・。」

 

 

 

コンノ「避けられない戦闘??銭湯なだけに???」

 

 

 

ユキ「ちょっと、下らないわよ!!」

「行くよっ!!」

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。ザバーーーー、、、

 

コンノ「気持ち良いわぁ~~~生き返るぅ~~」

「これは是非、この国を支配したら、温泉を創る買う??」

「どっちでも良い、手に入れる!!」

 

 

「おーーーい、ユキぃーー???」

「ヴぇノムを可愛子ちゃんにしてっかーー??」

 

 

 

 

ユキ「ヴぇノム、動かないのっっ!!」

 

ヴェノム「だってコレ、この泡、目に痛いの・・・。」

 

ユキ「こらっ、目を閉じて耳も塞ぐのっ!!」

 

 

 

 

 

ユキ「コーーーンーノーーー、この子、可愛いより綺麗よぉー」

「アンタ、胸を揉んだのを、自慢できるくらいの♪」

 

ヴェノム「自慢??このムネ??」

 

 

 

コンノ「ヴェノムぅぅーーー、可愛子ちゃんになったら抱いてやるかぁぁwwwww」

 

 

 

ユキ「ちょっと!!コンノっっ!!他のお客さんとか・・・・・」

「あーーもーー、、ばかぁぁーーー!!」

 

 

 

 

ヴェノム「あ・・・、キタ・・・・、、思ったより早く」

「ユキ姉、能力者が、来た!!」

 

 

 

 

 

 

ユキ「えっ」

「私たち、は、はだ、ハダカじゃん!!」

 

 

 

 

ヴェノム「大丈夫、だからこの銭湯を選んだの」

「敵は銭湯を壊してまで入ってこない。」

「他の民間人がいるから、だけど急ごう。」

 

 

 

 

ユキ「コーーーーンンーーーノーー、敵よぉ!!」

 

 

 

 

コンノ「のあ!?」

「来たんですかい。」

「ヴェーーーーノーーームーー、あと何分ここは保つ??」

 

 

 

 

 

ヴェノム「客数も合わせて5分です・・・・・。」

 

 

 

コンノ「何??5分??」

「チッ、テレパシーだ。」

(ヴェノム、あと5分か??)

 

 

 

(ダメ、テレパシーは傍受されてる。)

 

 

 

 

コンノ「ちっ、お前ら急げよぉーーーーー」

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

???「待ってましたよ。」

ケーサツ「おい、余裕かましてないで殺せ!!」

 

 

 

???「お初にお目にかかります、ヴェノムさん??」

 

 

 

ヴェノム「コ、コンノ君、、ヤバイよ、、、この子わたしの遺伝子を持ってる」

 

コンノ「な、なに??」

「お前と同じ能力か??」

 

 

 

 

ヴェノム「何を使うのか解らないけど、私では、どうしようも」

 

 

ゴッチン☆☆☆

 

 

コンノ「私ではじゃねー、私たちになったろ??」

 

ユキ「ホントにぃー、アンタはもう独りじゃないのよ」

「孤独という字は、孤りと独りが2人で孤独じゃないのよ!!」

 

 

 

???「邪魔だな・・・蹴散らす」

 

 

 

警察「サッサとしねーかぁ!!!!」

 

 

 

 

???「お前らも全てが邪魔な紙くずだ」

 

 

 

ヴェノム「えへへ、」

「来るよ!!」

 

 

 

 

 

???「オン!!!」

「天知り、地知る、数多の魍魎たちよ、我が契約に従いこの場の全てを食い殺せ!!!」

 

 

~おぉぉぉぉぉんぉぉぉおんぉぉぉおぉん~

 

 

そこに現れた奈落から魍魎が這い出して。

警察はおろか、一般人も特撮か何かかと思い喰われる。

 

 

 

コンノ「コイツ!!関係の無い人も!!」

ユキ「どうするのよ!!!逃げる!!!!???」

 

 

 

コンノ「一緒だ、俺らの居るところに奴は現れ同じ光景を見る」

 

 

 

ヴェノム「ね・・・・ぇ・・、新しいチカラ使う??」

 

 

コンノと ユキ「新しい??チカラ??」

 

 

 

 

ヴェノム「新しいというか、コンノ君と、ユキ姉のチカラを増幅・・・・」

 

 

 

 

 

コンノと ユキ「あぁ~、なるほどね~。」

「やってみるか?やってみよう♪♪♪」

 

 

 

 

「ヴェノム!!暴走しない程度に俺たちのチカラを上げろっっ!!」

 

 

 

 

コンノ「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉおぉぉ」

ユキ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

プライム!!!モーード、ラビット!!!!!

魍魎を喰いつくせ!!!!!

 

 

 

 

ベアー!!!!!モード、砲銃!!!!!!

本体を殺るよ!!!!

 

 

 

 

キュィーーィィ!!!

惨劇が止まり始めた。

 

 

 

ベアー、この一撃に込めるよ!!!!!!

 

ショット!!!!!!

 

ズッガァァァァァァァァァァン!!!!!

 

 

 

???「こ、こんんえな、ちか。。。ら聞いて。。。。ねぇ・・よ」

「俺が死ぬ???」

「生み出されて何も・・・・・知らないまま・・」

「いや・・・だ・・・」

「ガフッ」

 

 

 

そこには骸が・・・・・・。。。。

 

 

コンノ「残念だが、ヴェノムの時みたいに助けてやれねえ。」

「お前の殺意は、一般人を巻き込んだ。・。・」

「それだけだ、ったったそれだけで・・・・・・。」

 

 

 

 

ヴェノム「コンノ君、この子にせめてもの名前を」

「名前があれば浄土に逝ける・・・・・」

 

 

 

 

 

コンノ「うぐっ、そうだな。」

「ヴェノムと同じ遺伝子を持っているから。」

「弟??みたいに、お前が、ヴェノム・ストライクだから、コイツは」

「ダブル・ストライク。」

「これで・・・いいか??」

 

 

 

 

ヴェノム「アリガトウ・・・・」

ユキと ヴェノム「泣いてるの???」

 

 

 

 

 

コンノ「バッカやろー、んなこと言うと お前らの乳を揉むぞ」

「うらぁぁーーーー」

 

 

 

 

ユキと ヴェノム「きゃーーーーーーーーー(笑)」

「コンノのエッチーーーーーーー(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

今宵も笑いと惨殺の中、彼らは飛ぶ

その先に何があるか

この手で掴みたい、この手に掴みたい

3人の明けない夜に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

(war⑥)

 

TIME after time War (5.war)

 

チカラの影としてのあり方

そして

新しき別世界

 

 

闇夜に木霊する異形の形

この世界に君臨するための試練 少年

 

 

 

~ チカラの制御と仕掛けの暴走 ~

 

コンノ「クッ」

「ココは務所か??」

「しかし、どういうことだ??」

「簡単に言えばチカラの暴走だな・・多分」

「という事は、能力者の・・・・」

 

 

 

(コンノ、生きてる??)

 

 

「ユキか!?」

 

(私はテレパシーを少しだけ使えるの)

(この一件のことは察しているように能力者のチカラ)

 

 

(プライムは一緒なの??)

 

「ああ、ユキのベアーはどうだ?」

 

(私のベアーも一緒だけどチカラが使えないの)

 

 

 

コンノ「どうする?」

 

 

(イチかバチか、チカラを超えるチカラを使いましょう)

 

 

 

(掟の念錠を切り裂くの!!)

 

 

 

「あぁ、それしか無いな」

「この牢獄はチカラを吸収するみたいだから」

それ以上のチカラで吹き飛ばす!!」

 

 

 

(いい?遠隔でアナタの念錠を斬る)

(耐えれなくてアナタが暴走して・・・・)

(いえ、アナタをコンノを信じているから)

 

 

 

(いくよ!!)

 

 

 

(三十六法 解!!)

(四十七法 解!!)

(十六法 解!!)

(二十七法 解!!)

(五十七法 解!!)

 

 

 

 

コンノ「グググ、ガガァギギギ」

 

 

???「彼らが動き出しました」

「私がまたチカラを過剰に増幅させて暴走させます」

 

 

警察「頼んだぞ」

「唯一に対抗できるのはお前だけだ」

 

 

 

コンノ「チカラの結界が解ける!!」

「俺のチカラがここまで有るなら世界を」

 

 

 

 

 

!?!?!?!?

 

 

 

 

コンノ「出やがったな、能力者!!」

「ユキ!!お前の別室の部屋まで先ずはぶち壊す」

 

 

 

ユキ「気をつけて何かが近づいてくる」

 

 

 

 

 

ゴッバアアアン!!!!!

 

 

コンノ「待たせたな♪」

「行くぞ!!」

 

 

 

 

 

外に出る二人を待ち構えていた警察側の能力者。

 

 

 

 

???「ごめんなさい、またアナタがたに苦しんでもらいます」

 

 

 

 

 

キィィキィィィキキキィィキィィ!!!??

 

 

 

 

コンノ「ががががぁぁぁぁぁ」

 

 

ユキ「クッ、やっぱり、彼の能力はチカラを過剰に暴走させるチカラ」

 

 

 

 

コンノ「舐めんなよ!!」

「増幅させたチカラを取り込む!!」

 

 

 

ホガァァァァァァl!?

 

ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲォォォォォォォ!!!

 

 

!!!!????

 

 

 

コンノの姿が巨大な獣人化をする。

 

獣人化のコンノ

「ハハハハハハハ取り込んでやったぞ このチカラ!!」

 

 

 

 

 

「お前を殺す」

 

 

 

 

巨大獣人化のコンノは、

その能力者を捕まえて握りつぶそうとした瞬間。

 

その能力者の気持ちが入ってきた。

 

 

 

 

((((((((あ・・・り・・が・・・とう))))))))

((((((((やっと・・・・これで。。。死ねれる)))))

 

 

 

 

な・・・なん・・・だ。

お前は、、、、、、死を望んでいたのか・・・。

 

 

 

フフ、ありがとう。))))

 

 

コンノ「死なせん!!殺さない!!!」

「お前を連れて行く!!」

「ユキ、頼むコイツを連れて行かせてくれ」

 

「コイツは好きで警察にいる訳ではない」

「コイツは・・・」

 

 

 

ユキ「コンノ、あなたに従う訳ではないけど」

「私たち能力者は普通の人から忌み嫌われる存在」

「その子も何かしらの事で・・・」

 

 

 

 

コンノ「おい!お前!!俺たちと一緒に来るか??」

「単刀直入に言う」

「お前が欲しい」

「断るなら一生、警察の下で利用されるだろう」

 

 

 

 

 

???「いぃぃぃ、、、、いぎぃだ・・い」

「私も、一緒に・・・行きだい」

 

 

 

 

それなら、俺の手に二人共乗れ!!

 

 

 

 

ひと飛びで、彼方へ移動する!!

 

 

 

警察「ま・・まて・・!!?」

「な、なんだ、、、あいつ、、裏切ったのか!?」

 

 

 

そして、

近くの山に降り立った三人。

 

 

 

 

コンノ「お前、チカラを増幅させることが出来るなら」

「チカラの抑制も出来るんだろ?」

「俺は、念錠も切ったから、お前のチカラで押さえ込んでくれ」

 

 

 

 

???「理解した。」

 

 

 

 

 

シューーーークゥゥーーーン

 

 

 

コンノ「やっと元の姿だぜ。」

 

 

「お前、名前は??」

 

 

???「名前って・・・なに??」

 

 

 

コンノ「お互いを呼ぶときの相性だ」

 

 

???「解らない・・。」

 

 

 

 

コンノ「じゃあ、俺がお前の名前を決める!!」

「良いか??」

 

 

 

???「解った」

 

 

 

ユキ「ちょっとコンノ、フザけた名前を付けてあげないでよ」

 

 

 

コンノ「決めた!!」

「お前の名前は」

「ヴェノム!!」

「ヴェノム・ストライク!!」

 

 

 

由来は、お前の白髪と白い肌から、

愛するゲームのキャラの必殺技の名前を付けた。

 

 

ユキ「ちょ、ちょっと」

 

ヴェノム「あ・・あ・・りが・・とう」

 

 

ユキ「ったく、良いのかなぁ」

 

 

コンノ「一緒に来いよ♪」

「いずれこの国を支配するには能力者の仲間が必要だし」

「照れくさいけど、お前、結構 人に気を使ったり」

憎めない奴なんだよな」

 

 

 

 

ユキ「これから どうする??」

 

 

コンノ「別に今まで通り銀行を荒らすだけだよ?」

「俺が思うに、先日の俺たちに警察が先回りしたろ??」

「ヴェノムは、予知能力がある!!」

「違うか?ヴェノム!」

 

 

 

 

ヴェノム「あ・・あた・・り」

 

 

「ヴェノムの見えている風景は。

オレには確信があるんだよね。」

 

 

 

「闇夜に現れし王のチカラを見せつけて

気が合う能力者を集めて集団を創り

この国を支配する

それが、俺ら能力者の為でもある。」

 

 

コンノ「ヴェノム?予知能力はあくまでも予知だ」

「100%中の100%ではない」

「未来は自分で切り開くもの」

「しかしながら、お前のチカラは素晴らしい」

「俺は誰かを従わせたり、能力者の上に立つつもりはない」

「だが、俺に其の資質があるなら上に立つが」

 

 

ヴェノムは、クスリと笑い、予知していた。

 

 

 

 

いずれ、コンノが王に成りうる資質と気質に目覚めることを。

 

 

 

 

 

今宵も、三人は闇夜の都市に舞う

コンノ!ユキ!ヴェノム!!

新しきチカラと、仲間!!

 

 

 

 

 

 

(war⑤)