夜を吸い込むチカラ

 

 

3月の夜空を仰いで 目いっぱい夜を吸い込む

私の体を通して 闇が宿る

冷たいようで暖かな この空間が体の中心に

 

 

さも昔 あったこのような感覚は

これまで生きてきて恋仲になった時計の感覚

ありったけの時間軸を咲かせたような 扶助

 

 

 

遠くへ来たけど

居るのはまた哀れなる盲者の記憶売り

 

遠くへ来たと思っていたが意外に傍にいたような

 

 

我らは人生をクラゲの花であるように咲いては閉じるのみ

そして神のみぞ知る明日の調べ

 

その時に備え

闇を吸い込んだのだ

 

 

夜空に星があるように

我のカラダにも 地上のネオンという星が宿る

 

 

 

やってやるさ 誰にも 届かぬ地へ

 

レム睡眠の神をたたき起こして

もう一度 あのチカラを我に注がんとし

 

 

 

そして また八神という神の名に恥じぬように

目いっぱい 力強く叫ぶ

いつの日かの優しさは要らない

 

 

今は ただただ光よりも 闇の力が欲しい

光が強い分だけ 闇もまた強し

 

 

 

夜のチカラが完全に我のモノになるその刻(とき)まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時までは、ごきげんよう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

時の無音の風

 

 

無音という音に 包まれる心地よさ

光明がだんだんと湧いてくるような

 

 

あゝそうか

これが優しい母なる記憶

都会の中で忘れていた懐かしい感覚

 

優しさは厳しい時に強く

悲しさは咲きたい時に可憐に

 

 

そうおしえてくれたのは いつだって君だけ

目を閉じて心を澄ませば

いつだって会える

 

今も昔も変わらないキミがいる

 

咲くときは大きく

枯れるときは潔く

 

この身に魂が宿ってないなら

 

 

あの日の あの時の君がゼンマイを巻いてくれ

そして 我はまた この地に再臨する

 

 

 

 

 

 

 

 

その時までは、ごきげんよう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

時も覚めた記憶たち

 

 

あれから僕はどうしたろう

明日には もう一人の自分だけ…

 

 

今の僕は まるで機械仕掛けの鋼鉄の心臓

 

 

そうさ硝子の人波に 空を仰げば

この世界は壊れたゼンマイ仕掛けの森

時も覚めた 記憶売りの拾者(じゅしゃ)の中

 

 

あの娘(こ)じゃない この娘(こ)でもない

何もない 他にもない

 

 

この鋼鉄の心臓をくれた迎え人

唯一 硝子の波で生きられる この心臓をくれた影のキミ

 

 

 

ああ 夢でも幻でもない

記憶売りたちの囁きが生んだ 奇跡の人よ 愛する人よ

今日も僅かなの希望と夢を抱きしめ

もう少し僕は歩いてみよう

 

 

 

いつかこの鋼鉄の心臓にして去った

あの娘(こ)に逢いに

月の砂漠を彷徨うかのように

 

 

 

 

愛してるよ

破れたガラスの破片と 曖昧な記憶のデータ

そして

その創られた暖かな色合いで弾ける鼓動を抱きしめ

 

今日も硝子の人波を逆らいつつ

かかとを鳴らして歩いてく

 

 

いつか。。。。いつしかの、、、、

キミの元へ

その時が来れば 世界中の壊れたゼンマイをステンドガラス色に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時までは、ごきげんよう♪

 

 

 

 

 

 

八神・八竜より