エナメル色の夜空

 

 

 

こんな日に何を願おうか

こんな夜に何を祈ろうか

こんな世に何を盲信に走ろうか

 

 

 

我は ただ走る

眠りながら時間軸を行き来し

あの夜に尺合わせ

あの夜の時間を つかまえて エナメル色に彩(いろ)付け

 

私はゆく

 

 

 

生きることは 学ぶことと信じ

己が人生を走るのみ

日々是精進 その早さ 日進月歩

 

私は纏う

 

 

 

私が纏うは 言葉

そして

紡ぐは 文字

 

 

 

 

ペンを走らせ

学ぶべきこと 是れ如何に

 

 

願わくば今夜も 僅かな睡りと

僅かな・・・・・・・。

こんな夜空はエナメル色に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

その先が知りたい・・・・

 

 

宵に任せて 世を生きる

世に驚かされ 世に踊らされ 世を巡り

 

 

私は その先が知りたい・・・・

 

 

何にも変えられぬモノを欲して

待ち伏せしては 無くして失って

今日の日は

どこへ行こう 誰と行こう

 

 

 

キリキリと世の中のゼンマイが廻り

こぼれ落ちる 砂のような

一粒ひとつぶの 人の命

 

 

 

止めどなく生まれる命と

止めどなく失われる命と

 

 

 

私は その先が知りたい・・・・

 

 

朝露のような人の命

私が知り得る全てのカテゴリ

 

 

 

影入りの火花と火花の中で生まれた

繊細な何かと 繊細な何か

 

 

 

あるとも解らない 海の上に咲く花・・・・・

 

 

いつの日も いつの世も

 

 

 

 

無知な

私は その先が知りたい・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜(千生・我想)

 

 

 

古都に眠りし病中の獅子

 

 

 

この地に生まれ落ちて彷徨い

この古都に眠りしは

果てしなく病中に近い獅子

 

 

 

透明な季節に

香る風

 

 

その風に いつかの懐かしい記憶が蘇る

 

 

 

 

そうだ私は 獅子であった

いつの間にかの時を眠らされていた獅子

 

 

鮮やかなる香りと景色を運ぶ季節に

追いかけて追いかけて

掴みたい その手を

 

 

今夜も夢みしその手を抱きしめて

 

 

愛し愛された分だけ

悲しみをチカラに変えよう

 

 

 

 

そして私は

病中の獅子から

 

解き放てられ

さくらの唄を奏でよう

 

 

 

 

いつの季節も

いつの時代も

 

桜色の透明な季節に

 

 

 

私の想いも・・・いつか・・・・・。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜