文豪は古書の宴に参られる

 

古書の香りは どんな香水をも寄り付けさせぬ

甘きして故人の作品を際立たせる

 

時代なるは貧相なれど 未だ故人の文豪の輝きは色褪せることはなく

掴んで掴み切れずは  我が心の辞典

朝もやに涙する松の葉に

梅雨明けの初夏に蒸した古書の匂い

 

 

ゆっくりと甘えて答えを出して生きたい

そう願うなら古書の悠人たちは

この色は楽しいと 私の私だけの時間にする

 

眠るように絡み合う指の間から聞いた

キミと私の紙の香りに寄せるる歌の文筆

 

夜の遠吠えは

遥かなる未来(さき)への待ち遠しさ

 

また逢えるさと

過去の故人の文豪は言う

 

私も逢おう カタチは違えど

決して見えない繋がりを信じて

 

時折り吹く風に

古書の香りは 甘くて切ない足跡だけ。

 

 

ありがとう

 

古書からの薫る文豪により

私も足跡たどり  更なる時代(とき)へと

 

 

 

それまでは

 

 

 

ご機嫌よう

 

 

 

 

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