~太陽SunSun、お月Summer~ a short story ~

 

 

景気はどうなのかは

さておき

夜もだんだん暖かくなってきました。

 

夜が暗いのに怖がらない、孫のひーちゃん、

そして、みき爺。

 

 

昨晩のこと、

みき爺はポツリと一言。

「さて、ゴミを捨てに行こうかの。」

 

それをしめた!と言わんばかりに。

ひーちゃんは、元気よく一言!

「待って、みき爺、私も行く!」

 

 

やれやれ、そう思うと、

みき爺「じゃあ、ジュースでも買ってやろうでな。」

 

ヤッター!

ひーちゃん「おっさんぽ、おっさんぽ、楽しいーな♬」

「よーるのお散歩、たっのしぃーな♬」

 

 

 

「よいせ。」ドサッ。

 

みき爺「さっ、捨てたから家に帰るで。」

 

すかさずに、

ひーちゃん「みき爺!ジュース!!」

 

みき爺「おぉ、すまんすまん、すってんころりんと忘れとったわい。」

 

 

カシュッ!(蓋)

 

 

みき爺「歩きながら飲むのは良くないで、少し夜風に当たっていくかの。」

 

 

 

レモンジュースを飲みながら、ひーちゃんは言いました。

「ねぇ、みき爺?」

 

「なんじゃ?」

 

 

 

「太陽さんは、何でまぶしいの?」

 

ん~、、、みき爺は、ぼんやり浮かぶ月を見据えて言いました。

 

「それはね、太陽さんは頭がハゲているからだよ。」

 

「じゃあ、お月さまは?」

 

「そら、お月様は金髪だから黄色く光っているのさ。」

「ここだけの話、実は外国から来たんじゃからな。」

「外国といっても海外じゃなく異世界からじゃ。」

 

 

「お月様は、星たちにモテモテじゃが、太陽さんのことが好きで好きで、

後ろ髪を引いてばかりいるから太陽さんの後ろ髪がハゲて、

仕方なく前髪を後ろにやっても、また、お月様が引っ張るから とうとう太陽さんはハゲてしまったのじゃ。」

「大昔からな。」

 

 

 

「んん~、??」

「じゃあ、どうしてそんなことするの?」

 

 

 

「太陽さんと、お月様は一緒に お空に居ないじゃろ?」

「ぶっちゃけ、お月様は太陽さんが好きでな、でも太陽さんは お月様から逃げているのさ。」

 

 

「んんん~、なんで?なんで??」

 

 

「そら、太陽さんも満更では無いけど、お月様の好き具合がストーカー並みなんじゃよ。」

「だから、仕方なしに日食の時だけすれ違って、一言。」

「・・・・・・・ボクも好きだよ。。またね・・。」

 

って、言うんじゃ。

「じゃから夕日は赤いじゃろ?」

「一時の想いで、世界をダメにしないために。」

 

 

 

「この惚れた腫れたが、大昔から交わしてきた契りなのじゃよ。」

 

「お月様はだから、プンプンに怒ってても惚れ直すのさ。」

 

 

「ふーん、大人ってよく分かんないや。」

 

「ひーちゃんが、もう少し大きくなったら分かるかもな。。。」

 

 

 

「さて、じゃあ、ママが夕飯作って待ってるから帰ろうかの?」

 

 

 

うん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作・八神 八竜

 

 

色彩的感覚の中で。

 

 

桜舞い散る季節の遥かな紙吹雪

妄想みたいなメカニック恋愛の交錯の中

 

我は行(ゆ)く

 

 

雨上がりの虹のかかった  ひだまり にひとひらの左(さ)もの哲学を説き

 

水滴の影に映りし 溶けていく このカラダ

これで私も灰色のヒトになる。

 

 

蒼きカリスマの執拗なまでの追憶を交わし

これが全てと最後の色を使い差し出し

 

 

 

永遠から永縁へと、

そうして世の中も

この地球(ほし)も回っていくのだろう

 

愛する何者も、

全ては色彩的感覚の中で。

それまでは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おやすみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

<Another war you make no now call>←貴方はユメの中

 

 

今、現在自分が食べたり、飲んだり、遊んだり、色々しているのは、

遥か遠い未来の薬漬けの自分が

過去を思い出して夢を見ているだけかも?

 

本当はもっともっと先の未来に生きているのかも、

自分は そもそも生きているのか?

 

 

<未来の薬物中毒の自分覚醒編(仮)>

 

ゴロゴロ・・・・ゴロ・・(雷)

 

 

ハッ!?

 

自分「どこだ、ここは!?」

??「オラ!起きたか?ったく今回のエサ(仕事)はクタクタのジジイかよ!!」

 

自分「ジジイ?」

ハッ!?

ぺたぺた

「体のあちこちにシワが!?」

「オレは38歳じゃないのか?そもそもここは?」

 

??「ジイさん、あんたは夢を見ていたのさ気の遠くなるくらい短い。」

「オレは看守にあたる者だ。」

「かいつまんで話すと、ここは2530年のとある場所。場所はオレにもさてはて??」

「そして、アンタは大昔に薬漬けされてコールドスリープさせられてたのさ。」

「何の為か。。。」

 

「薬は、生きる上で限界まで投薬されて、ここ閉鎖病棟研究所へ居るわけさ」

「もう一度言うな、何の為かね さっぱり。。。」

 

 

自分「。。。。。。ありがとう。」

 

看守「へ!?」「あんた、今、なんと!?」

 

自分「ありがとうだよ。多分、生きる上で ここでの自分の位置が解った、処遇も。昔にもあったような。」

「オレのねーちゃんは?アニキは?弟は?父さん母さんは・・・・?」

 

看守「そ、そんな者!は・・・」

自分「解ったよ、それも俺自身が創り上げたユメなんだな」

 

看守「お、お前は終わりなんだよ!!」

「仮想空間は終わりなんだよ!!」

「ほらよ、メシと配給の500円だ」

「そのあとで風呂に入ってもらう、臭いがひでーからな。」

 

自分(だいたい理解できた。でも何故、薬漬けに?殺しもせず・・・)

(いっそ殺せばいいのに。まぁ一日一生と言うしな)

パニックになってはダメだ。全てが崩壊する。

とりあえず郷に従うか・・・・。

 

 

数日後・・・、

 

看守「おーら!起きろ!ジジイ!!メシだ!」

 

自分「起きとるよ 今日までの貯めた小銭で、ある物を注文するよ」

看守「あんだぁ?!」

自分「ノートと、ペンだ。」

 

看守「くっくっく、あっはっはっは、ジイさん日記でも書くのか?」

 

自分「そうだよ。」

 

看守「あっ、はぁ!?」

自分「オレが仮想空間で学んだこと、体験したこと。。。宝だ。」

 

看守「何をバカなことを!!」

「この場所において何の意味がある?!」

 

自分「オレは仮想空間では物書きをやっていた」

「名は八神、裁判にも出廷した経験がある。」

 

看守「だからよー、それが何の意味があるのか、っつてんだよっっ!!」

 

八神「オレは病院に入院したことも多々ある、裁判の時もいつも思っていた、いつも。」

「この苦しみ、辛さ、緊迫感、こんなリアリティーは他では味わえない」

「自分に対して今を楽しめ。」

「サイッコーの傑作な作品の素材になる」

「この体験、そして いつでもどこでも楽しめ、死ぬのは一瞬だ、死ぬ一瞬まで楽しめ」

「楽しんで物書きをしろ!!」ってな。

 

 

看守「なっ、なんだ、このジジイは!?」

「今までに無いパターンだぞ!?」

 

八神「この世界でも、お金で回っているならば」

「オレは、ここで、この一室で物書きの仕事をして出版社に記事を送り保釈金を手に入れる。」

「印税でな。」

「刑務所でもないこの特殊な場所なら裁判で世間に認められたら出れるはず。」

 

 

看守「ますます訳が解らねえ」

 

八神「解らないもんさ生き急いでいる内はな」

 

 

??「そろそろ、良いんじゃないか?」

 

看守「ハッ!これは主任。」

 

主任「八神よ、全ての理解はまだみたいだが7割は飲み込めたな?」

「はっきり言おう、世界はお前を試し、痛めつけ、苦しませて、薬付けに」

「なぜか?世界は お前に託されたのだ」

「世界をセカイに返す為に すべての浄化のために。」

 

 

 

八神「理解は出来ないが、オレが薬漬けにされてコールドスリープされたのは その為か?」

 

主任「そうだ。お前にこの地球(ほし)を賭けたのだ。」

「お前の全て、発想力、奇抜性、独創性、理解力」

「そして、どの空間においても学習(楽しむ)するというチカラ」

「そこに賭けたのだ。」

 

 

八神「じゃあ、今ここにいるのも・・・・」

主任「そうだ、仮想空間の一つだ。」

 

八神「じゃあオレが今ここで死んでも?」

主任「あぁ、別の仮想空間に飛ぶだけだ」

 

 

八神「だったら問う、オレが望めば、強くつよく望めば、仮想空間を創り出すことも可能だよな?」

 

主任「そうだ、お前が本物の選ばれし者ならな」

 

 

八神「用意してくれ、黒のブーツ、黒のTシャツ、黒のトレンチコート、黒の皮パン、ペン、ノート!」

「賭けてんだろ?オレに。」

 

 

 

 

 

数刻後・・・。

 

八神「よし!!あらかた揃った。じゃあオレ流の呪術」

 

 

看守「主任!!いいんですか上にはなんと!?」

主任「良いんだ、これは<ヤツの物語>なのだから」

 

へ?今なんと??

 

 

 

八神「Another  war  you  may  Another  see  more  blind  」(あなたはユメ あなたさえもブラインド)

「I  see  tell  Another  war  vanilla  but  you」(愛してる)(あなたは番人だ!バッキューン!!)

1・3・5 1・3・5・234234・2345678910・135・135345678910

禁!禁!禁!!三十六法禁!!十六法禁!!三十七法禁!!!!

全ての否定を禁ずる!!!

パリパリペリ

 

看守「ジジイの皮が破けて・・・・うぁぁぁ。」

主任「やはり、永遠(とわ)の昔から受け継いし世界の意思か。」

 

 

バリッ」バリッ、バリバリバリバリバリバリン、バリン、・・・・・。

 

空間が世界が!!!裂ける破ける!!!

 

 

うぁぁぁぁぁぁ!!

 

。。。。。。。。。。。。。。

。。。。風が

 

 

・・・・・・そこに若者一人。。名は八神。

。。。太陽が近いな・・・青空が見えた。懐かしい風だ。

あぁ、こんなにも世界は美しく青ざめていたのか。

さぁて、では、八竜(オロチ)としてセカイをつくるっかぁ。笑

ますは人探しっ、と。

 

 

 

A one  story  これは一つの物語である。一つの。

 

 

 

 

 

 

 

bye-bye

 

 

 

 

 

~あとがき~

皆さんは当たり前のことを、さも当たり前すぎて通り越してませんか?

日常の当たり前の中に非日常は いつも潜ってますよ。

だから映画などを見て、感動したり泣いたり笑ったり、

一日一生です。

忘れていると貴方も仮想空間に引きずり込まれますよ?

 

では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

 

<小判を失くした招きネコ>

 

 

むかし昔 倭の国(日本)で、

ネコだけが住む ネコの国がありました。

 

他の世界中の国にもあったかも知れません。

倭の国のネコたちは小さな小判をお守りとして肌身離さずに持っていました。

 

 

ネコたちは平穏に暮らしておりました。

このネコたち自分たちの持っている小判の意味を知っていて、

「ヒト」に姿を変えることが出来ること。

 

そう、「化け猫」です。

 

 

そうして、人間の世界が発展していくと

ネコたちも人間の文明を取り入れようと外(人間の国)へ勉強に行きました。

 

 

そして、ネコたちは商い、そう商売を覚えました。

 

ネコは昔、喋れましたよ。フツーに。

 

では、

最後までご覧くださいませ。

さて、

「ネコたちの商い、商売」

勉強の為に人間の・・・ヒトの世界へ

 

で、頑張りました。

 

なぜ、頑張ったか?

ネコは「ヒト」以上の素早い動き、しなやかなカラダ

毛並み、キバ、ツメ、その他。

 

 

しかしながら、欠点が。

そう、人間のように計算が出来ません。

 

ネコたちは、のんびりと暮らしていたので、

つまり人間の言う「共産主義」だったので、うっかりも多くて

それでも、「まぁいっかぁ」で済ませていました。

 

が!

人間の倭の国では「資本主義」うっかりは許されません。

 

 

Aネコ「わっつぃら、のんびり暮らしているけど、ヒトの世界は・・・・」

他のネコたち「ワシらも、ゆっくり のんびりではいずれ滅びる。」

皆の衆「そうじゃ、そうじゃ、勉強じゃ、ヒトの世界で」

 

 

 

<1番目のネコ>

一番最初に商いを知ったネコは自分だけ計算の速さを身に着けて

皆を召し使いや、弟子に持とうと欲が走りました。

が!!

知っての通り焦りは禁物です。

焦っていると物事が上手くいきませんし、欲の皮が突っ張っていました。

とうとう本末転倒に体を壊してしまいました。

 

 

 

<2番目のネコ>

次に商いを知ったネコは、

知らないフリをして他のネコたちに計算の仕方を教えませんでした。

そうしている内に 他のネコ達も気付きはじめ、

皆から嫌われ、最期は泣く泣く

「嫌わないでぇー、計算の仕方を教えるからぁぁぁーん!!(泣)」

嫌われたくない一心で、頭がイッパイになり体を壊してしまいました。

 

 

 

 

3番目?いやいや 8番目ですよ?

 

<8番目のネコ>

ネコの国では貧乏なネコでしたが

いつもタダ働きのようにネコの患者の傷の手当てや治療をしていたネコです。

「やれやれだぞっと、今日も安い安い白身魚フライが晩御飯だぞっと。」

「えーー、家計簿を、し、ろ、み、ざ、か、な、ふ、ら、い、3割引きで・・・・・」

 

「140円」「の1割は」「14円」

「3割だから、14円+14円+14円。」

「この3つの数字を足して、140円から引く。それで3割引きになる。」

 

 

「まぁ、メンドクサイけど人間の子供から学んだ。」

 

「明日はお金が入る日、しゃぁーーー!!買うぜぇオレの好物のアイスを!!」

120円のアイス、、クシシシシーー笑

適当にスーパーのチラシで この計算で一番安いスーパーを探っておけば冷凍庫が一杯になる!!

 

いそげーー!!

 

バタンッ(ドア音)

 

 

「っしゃあーーー!!

110円だ。

いや待てよ前は90円だったぞ・・・。

まぁ計算の範疇内だ。」

 

「即座に計算。しよう。」

「ひっ、ひっ、ひっ、ひゃくじゅうえん」

ヨシ!!

出た!!平均!!

ニャーーー!! ニシシシッシシ(笑い)

買い買いぃぃーー!!

 

 

帰ってきて思った。

 

アイス、あのスーパーでリニューアルセールで4割引き

他でアイスを買わずにハシゴもせずに

2つだけのお店だけに絞って比べて・・・・オッケー!!

よっしゃーー!!寝る!!

明日に備えて。

 

 

そうして、8番目のネコはアイスを手に入れ、大満足でした。

 

明後日の朝

ザワザワザワ

 

八番目のネコ「にゃんだ コノヤロー うるさいなー!」

 

ポンポンポンポン(鼓の音)

 

??「8番目!!!表へ出ろ!」

八番目のネコ「ムヌヌ、うるさいニャー」

 

??「こ、これは!!アイスの山!!?」

八番目のネコ「お、、お、、、お奉行さま??かにゃ???」

 

お奉行様「8番目、その方 どうやってこれほどのアイスの山を人間界で?」

八番目のネコ「ニャ?ホェ?あぁーーーーアイス、食べたい」

「ニャムニャム」

 

役人「コヤツ、いい加減にーー・・・!?」

寝言「100%が10割で、1割が10%で・・・・・jdtsdydtdy???」

 

ハッ!?

 

「ニャッ!!ニャーーーーー!!??」

 

役人「連れて行くぞ!」

 

 

~ 取り調べの8番目のネコ ~

 

お奉行様のネコ「ほぉーーほぉーーーほぉーーーーう、なるほどな」

 

8番目のネコ「お奉行様、まっ、まさか、アイス募集ニャ?」

 

お奉行様のネコ「それは違う、没収の間違いだ。」

「そして愛すの山はお前から没収しない」

「我々が知りたかったのは、どうして、どうやって貧しいお前がアイスの山を手に入れたか?」

「それだけだ。」

 

8番目のネコ「はぁーー、よかったぁニャー」

「てっきりアイスが無くなるとも」

「ん?ん?帰っていいニャ?」

 

 

お奉行様「はい、残念。」

「お前は、ここで学問を教える先生になるんだ。」

 

8番目のネコ「ハニャーーー!!意味わかんねぇーー!!」

お奉行様「因みに1番目~7番目のネコを知りたいか?」

 

8番目のネコ「ん?ん?よく分からないぞっと。」

「多分、あんまり面白くない話ニャット」

 

!?

 

 

お奉行様「今!?キャットと申したか!?」

8番目のネコ「え、別にっと」

お奉行様「おぉ!!ニット!、、素晴らしい!!エングリッシュというやつだな。」

 

8番目のネコ「ほ、ほ、ほっとけーー・・・・」

 

お奉行様「素晴らしい、もうすでに教えようと、そなたの教師としての名は」

「8番目のネコだから、はち、はち、はち・・・・・」

 

8番目のネコ「おーーぶーーぎょーーーさまーーー」

「考え過ぎだニャーー」

「適当に八(はち)でいいですよぉ」

 

!?

 

お奉行様「えっ!?んん!?」

「お、お、お前は、、ちゅ、ちゅ、忠犬は・・・・」

 

八「待ってくださいニャッ、犬ではなく、吾輩は猫でありんす。」

 

 

お奉行様「し、しし、しまったぁーー!!そっちかぁーーーー!!」

 

一同「ニャーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

 

八「途中から 流れで うん、はい、テキトーに」

お奉行様「お、お前、テキトーに?まじかー!!?」

 

八「へぇ、あっし、お奉行様の声が耳に染み入ってますけど。」

 

お奉行様「お前さぁ、いつからなの?この話の中身」

 

八「はい、ネコの、この国のコンビニで」

 

お奉行様「お、お前この話のタイトル知ってる?」

 

八「へぇ、小判を失くした招き猫ですね」

「ほら、皆さん一様にポカーンと招き猫みたいに」

「そして この話の中で初めしか小判の話 出てこなかったでしょう」

「この話自体が小判を失っているでしょう?」

 

 

ズゴーーーーーーーン!!ドターーーーーン!!バターーーーーン!!!(笑)

(皆一様にズッコケる。)

 

 

 

八「まぁ、あとがきは商売繁盛、健康第一、他」

「あれは、皆が何かを願い招き猫を置くけどその時に招き猫が持っている小判が、大判か小判かに見える気持ち次第ニャ」

「そして、例えば商売が上手くいかなくなってしまったら招き猫の持つ小判どころか招き猫さえも見えなくなり盲目になってしまうニャ」

 

「何事もヒト(ネコ)の気持ち次第ニャ」

 

 

だから現代の人間にはネコは喋れず人間に化けることも出来ないと愛玩物とバカにする。

 

 

 

最後に言いますと、この物語と  あとがきには関連性が僅かしか無いです。

作中にも書いたように、タイトルや、本文、あとがき、この3つの歯車が好き勝手動いているだけです。

 

この物語で、何か大事なモノ、信じるモノを各々が再確認して頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ニャッチEND

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

 

<ヤカンの精>

 

 

この一昔前の時代

貧乏でツイてない冴えない男がいた。

兄弟は4人いて一番どんくさい人間。

何かあるとすぐ周りが自分と他の兄弟を比べる。

 

そういう環境で育った。

 

もう一度言う、少しだけ古い時代の話だ。

 

 

 

くたくたになって帰ってきた。

やれやれと、男はカップラーメンを食べようとヤカンでお湯を炊いていた。

男は勉強が苦手で

尚且つ

自他ともに自分自身を卑下する性格でした。

 

 

「オレは・・もう・・・ダメだぁ・・・・・グスン。。。。」

 

シューーシューーーシューー・・・

「やっと、お湯が沸いた」

 

「ヤカンのお湯が少し残ったで水を足してストーブの上において冷えを少しでも・・・寒いからなぁ・・。。」

「カップ麺も、3分より5分、10分ふやかして量を多くして食べよう」

「金も小銭しかもう残ってないしなぁ」

 

 

男は、崖っぷちでも生きることを、その望みを捨てずに踏ん張っていました。

 

「しかし、今日はホントに疲ぁーれた」

「会社や取引先の嫌なヤツに頭を下げていないといけないし、まぁ、それが社会だけど・・・。」

「能力社会のハズでしょ?」

「やってられっか、クソッ!!」

 

バキッ

 

・・・・

・・・・・・空き缶を潰した。。。。。

 

「あぁーーー腹減ったぁ、、カップ麺まだ ふやけねぇーかなぁ」

「眠いなぁ・・・。」

 

~うとうと~

 

男は夢を見た。

「あぁーーなんかイイ匂いだなぁ」

「あっ、オレの一番好きな餃子の匂いだ!!」

「えっ!?」

「は!?」

「か、母さん!?」

 

母「アンタは小さい頃から手のかかる子やねぇ。」

「ほら、アンタの好きな餃子だよ!」

「四人も兄弟がいる中で一番手のかかる!」

「母ちゃんの餃子、腹いっぱい食べな!」

 

 

男「んん!これさぁ、アニキが包んだやつもある。」

 

母「つべこべ言わず食べな!」

 

男「確かにアニキの作った餃子は見た目がキレイだ。」

「会社も学校もそうだよなぁ・・見た目が・・・・・女の子にも・・・・。」

「あ、あのさ、母さん・・、おれ、し、し、死・・・の」

 

母「大丈夫っっ!!」

 

 

男「あ、あの、母さん」

男は うすうす夢だと感じて

また他の3人の兄弟と比べられると思いココロを守ろうとした。

 

 

でも!!!

 

母「言ったよっ!大丈夫だってっ!!」

「アンタは四人兄弟で一番手がかかる」

「だけどね、一番手のかかる子が・・一番・・・・に・・・・」

 

男「なに!?なに!・・一番なに?!」

 

母「見た目・・・・・も・・ね・・・・」

 

 

・・ふと思った。

確かにアニキの包んだ餃子みたいに姉やアニキや弟も、身なりを小ぎれいにしている。

人間は相対して話してみるまでは8~9割見た目で判断されると誰かが言ってたし、啓発本にも書いてあった。

 

 

 

男「そう!大抵の人は、というか世間は見た目で判断する。」

「だったら、母さん・・!!こっからフライパン返しをするよ!!」

 

「この餃子(話)のようにひっくり返す!」

「死んでいる暇があるかよっ!!」

 

 

「世間では見た目が第一印象になる」

 

だが、しかし、

見た目が キッチリカッチリしてても、

 

お給料が見合ってなかったら?

折角の良いスーツを着ているのに使いっぱしりでは?

良い革靴を履いているのに使いっ走りでは?

 

他にもね大事なのは仕事よりも在るハズだ。

 

 

男は自分自身の卑下に今更ながら滝のように記憶が、今までの育ってきた記憶がよみがえった。

 

男「そうか!母さん、一番大事なのは お金じゃなくて自分を・・・・」

 

母「アンタはバカだねぇ。」

「一番はお金だよ?」

「お金が無きゃ家族を養えないし、家庭の時間、家族の時間なんて持てないんだよ?」

 

母「そして お金を稼ぐときには身ぎれいにしな!」

「無理してでもスーツも靴も良いものを買いな!」

「羊質虎皮になりな!初めは、、というか成功してもずっと、チャンスは・・・・必ず・・来る!!」

「お金は、小銭だけの時も使うところで、使わずして何になる!」

 

「お金は使うもの!使われたら お終いだよ。」

 

「そして、ヒトの三大欲の食欲」

「ヒトは食べないと身体も回復しない」

 

<だからまず 食べな!!>

「腹が減っては会社(戦)には行けぬ」ってね。

「じゃあ 母ちゃん行くよ。」

 

 

か、母さん!!!

オ、オ、オカンッッ!!!!

 

 

 

 

バゴンッッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

男「んー、や、、や、、やかん?」

「あぁーはいはい、ヤカンとオカンね。。多分。。。」

 

ストーブに置いたヤカンの蒸気で、

もくもくやんけ!

 

 

「あー、腹減ったぁーー。」

「カップ麺ふやけすぎたな」

「いまから有金で、まずオレの食いたい物、餃子を食べれる店はっと、、、」

 

 

男は母親に言われたように、まず食べようと、まず!

 

「ここ!食いに行く!今あるだけの小銭で!!」

 

行動は思ったらすぐ動く!

今は餃子を食べたい一心で!!

ベクトルは餃子!!

今、このタイミング!!思ったら行動!!

カップ麺? 餃子?

2兎を追うものは?

 

 

「んんーーー!!食いたい!だから、2兎を追ってダメなら・・・・」

「100兎追ってやる!!」

「明日は上司に千円だけ貸してもらい朝飯を食って、晩飯はカップ麺の在庫で明後日は給料日がある」

「でもあの上司貸してくれるかなぁ?」

 

ゔ~ん、よし、考えた!

「一筆書けば、・・・・千円くらいは。。。」

 

ダメだ!!

 

人との お金の貸し借りはいけない!

「!?」「!?」「!?」

やっぱりオカンや!!

 

 

母さんに泣きついて、朝電話して千円だけATMの口座に入れてほしいと言おう。

 

 

安心、安心の、母さん(おかん)

 

でも・・・

 

 

「でも はいけない」

。。。。。だ けど年も歳だし、

 

「今のカップ麺、どうせふやけているし朝飯にして」

 

「今は何も考えずに餃子を食いに行くこと!!」

「腹が減っては会社(戦)に行けぬ」

じゃあ、行ってくるわ!!!

 

ヤカンに一礼して。。。。。。

 

 

うっしっし、今は最大限の空腹感

たとえ死ぬにしたって空腹で死にたくねぇしな。

 

 

死ぬときは腹ぁ一杯で死んでやる。

 

だが、母さんがチャンスは来ると言ってたしな。

 

 

・・・母さん・・まさか・・・・死ん・・・・・・。

餃子の前に心配性の男は公衆電話にて実家に。

 

 

つぅるるーー、つぅるるーーー、ガチャ、

「あっ、母さん?大丈夫?」

母「何がさ?こんな朝早くに。」

「いやぁ~、母さんがユメに出てきて・・・そ・・・れで」

母「アホ言ってないで、ちゃんと食べてるのか?」

「いやぁ~、それが・・・・・げ、、元気ならそれで良いんだ。」

 

「またね。」

 

母「・・・・・千円だけだよ。」

 

「か、母さん・・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

朝には一万円入ってた。

 

 

ATMで泣いてるヤツを見るのは初めてだろう。

「くぅ~、母・・さ・・・ん」

「自分らも苦しいのに・・・・。」

 

何とも言えない気持ちになった。。。。。。

 

 

 

 

全部仕組まれたことだろう。

 

 

 

 

いつの時代も、時の流用によって仕組まれているのだろう。

 

 

 

この物語さえも。

 

 

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

死さえ考えていた会社員の男の、偶然の偶然での物語が始まる。

そして母の愛情と配慮、一番手のかかる子が実は一番愛しいということ。

あとはいろいろとありますが、読んだ方の想像にお任せ致します。

 

ヤカンの湯気でモクモクとなり、

夢うつつヤカンの精がオカンの精に映り厳しく説いてくれたかのように。

 

ヤカンの精(仕業)せいにした。ってね。

 

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜

 

 

 

<空き缶拾いの人>

 

(ナレーター)今は昔、むか~し、

(オレ)えっ?今が昔?意味わかんねぇ。

(ナレーター)では、現代にしましょう日本という島国で。

 

ではお話が始まります。

 

 

 

 

毎朝、毎朝、会社に通う会社員さんを見て ある男が言いました。

 

ある男「あーあ、オレ今の立場はホームレスだけど、ああいう風にはなりたくねーな。」

 

(ナレーター)場面は変わりある夜、学校帰りに終電を逃した学生は駅で野宿することになりました。

そして、たまたま夜中に その学生が見てしまったんです。

 

 

ホームレスが同じホームレスの物を盗むところを。

 

学生は一言。

「あり得んわ。」

 

そして、その学生は朝になるまで自分も荷物を取られるのではないかと、

ぎゅっと荷物を抱きしめて、また眠りに入りました。

 

 

数日後・・・・・

 

その学生さんは友人に事あったのを話しました。

友人は言いました。

 

(友人)「はぁ?そんなんあって当たり前やわ。」

「例えばイスラム教の教え、知らねーの?」

「確かイスラム教では、盗むやつより、盗まれるヤツの方が間抜けと、確かね。」

 

友人が言い放つと、学生はキレました。

 

(学生)「はぁ?じゃねーんだよ!!人としてなぁ!!!」

 

(友人)「まぁ、落ち着けや」

「だから お前さんは小手先だけなんだよ。」

「知識はある、頭も良い、顔も良い。」

「・・・・・だけどなぁ、物事の真の意味を別の角度から見れてねーんだわ。」

「言わば、教科書通り・・・の真面目さ」

 

(学生)「なぁ~に~をぉ!!」

 

(友人)「そらな すぐに一喜一憂したり・・」

「物事の角度を変えずに、真っすぐにしか見れない いま一度言う」

「イスラム教の創立者の立場になってみろ?」

 

(学生)「ぐぬぬ・・・」

 

(友人)「イスラム教の創立者の立場になるためには潜るんだよ。」

「潜在意識のDNAの記憶にというか・・・」

 

(友人)「初めは難しいから、それっぽい音楽をかけてやる。」

 

(学生)「無理だよ、創立者の想像なんて。」

 

(友人)「そりゃ、オレにも無理だ。創立者を想像するのは。」

「オレが言ってるのは想像するんじゃなくて、立場になって時代、風景を見て感じる。」

 

(学生)「そ、そんな考えるなんて・・」

(友人)「アホッ、考えるんじゃなくて感じるんだ。」

 

つづけて友人は言いました。

 

(友人)「あの国、今は油田?知らんけど、元々は貧しい国だろ?」

 

(学生)「ああ?・・・うん。」

 

(友人)「・・冷静になったな。どうだ?少しはナカに潜れてきたか?」

「なぜ、大学にもロクに行ってない オレが他の人から先生と呼ばれるか?」

 

 

(学生)「そりゃ、親とか、、就職とか・・・色々・・・。」

 

(友人)「違うなぁ、答えは後で言う。」「潜れてきたからなぁ。」

「どうだ、創立者に成りきれたか?」「成りきるんだ。」

 

(学生)「ゔ~ん、、、m、、うん!」

「多分、いまは油田で金持ちはいるが、今でも観光者は川で・・・・。」

「・・・・って、それが盗みに繋がるのか?」

 

(友人)(いい線にきている)

「もっと別の角度から、目線を変えて、視線と目線を。」

「本当に必要なモノって何!!??」

「油田か?お金か?」

「お前だったら何!??」

 

(学生)「あぁーー!!そういう事かぁ!!」

 

 

友人はニヤリと。

 

(学生)「本当に大切なモノは盗まれるなっつーことか!!」

「大事な恋人、家族、思い出や他のも。」

 

(友人)「8割はソレらだと思うよ」

 

(学生)「じゃあ、あとの2割は?」

 

(友人)「2割であって、10割でもある。」

「ポンッと言うよ?」

「自分の命だよ。」

「自分の命を盗まれたら何も守れないじゃん。」

「以上。」

 

 

(学生)「・・・・・、、せ、、せんせい。。。」

 

(友人)「な?言っちまっただろ?先生って?ポロっと」

「オレは、いかなる状況でも勉強として経験値とさせてもらっている。」

「常に勉強と思っている。教科書に無い勉強と。」

「なぜ、学校や教師ではなく、教科書と言ったかは、学校はいろんな奴がいて色んな統計や、ウワサ話が考える種になる。」

「教師は、稀に冗談交じりで人生の道とか余談を話す。」「これもまた勉強。」

「だけど、教科書は喋れないし、言ってみればマニュアルだけ。」

「同じことが近年出てきた AI だ。」

「アレは感情もなくプログラム通りしか動けないし、働けない。」

 

(学生)「それって、さっきお前が言ってた、見る角度と目線を変えられないって事か?」

 

(友人)「たしかに学習能力はあるが、イレギュラーに対応できないだろ?」

 

(学生)「でも、AIの普及で仕事が減るって、、、て、、て、、。」

「あぁーーーーー!!解ったぞぉ!!」

「働く人が減る。人件費削減、そうなると・・」

 

(友人)「そうなると?」ニヤリ

 

(学生)「今までのような高い税金を国に納めなくてよくなる!!」

「つまりは、油田の国と同じようなことが・・・・・!!

 

(友人)「良し、良い感じで先も詠めれるようになってきたな」

「では、今一度 話を戻して聞くが総合的にまとめてイスラム教の盗みに対しては?」

 

(学生)「盗られてしまったら、次の命や次の者に繋げれない。」

 

(友人)「ほぅ、短時間でここまで引き上がったか」

 

(友人)「では始めのホームレスの話、いくぞ?」

「今度はホームレスに成りきるんだ」

「オレも潜る。」

 

(学生)「ゔ~ん、空き缶拾いにボランティアは逆に迷惑だな・・。」

「う、、、うわぁぁーーーー!!!」

 

(友人)ニヤリ

「どうした??」ニヤニヤ

 

 

(学生)「ホームレスにとってゴミが宝の山!!」

「空き缶を拾っているけど負の感情なし!」

「空き缶拾いは夢を拾っている」

 

(友人)「空き缶だけに勘が良いな♪」

 

(友人)「オレも同じようなイメージだった。」

 

 

(学生)「お前いつもバカのフリして点数悪いのにアタマは良いってかぁーー!!八神!!!」

 

(友人もとい八神)ニヤリ

 

 

 

 

 

あとがき

ホームレスの空き缶拾いは夢とユメを拾っている。

今日の空き缶で一杯とか、、、空き缶拾いを種に成功してやるとか、

 

兎に角、社畜になりたくないとか、空き缶拾いも社会の歯車のひとつです。

 

人間なにが一番かというと、信念などの心の拠り所があるかないかではないでしょうか?

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

八神・八竜