我は眠る
その静かなる冬眠の中 夢を見た
失くしたはずのパズルは
いつまでも いつになっても心の奥底の穴に眠るように
彼女が起きるなら 私は流れよう
星のヒカリに導かれて
光の結晶に酔いしれて
また思う
無情にも通り過ぎた日々
水湖の底で眠るような我が脳
予測不可能なものが人生なら
今世も彼女は行(ゆ)くだろう
そして 私も行(ゆ)く
雑音の降る都会で曖昧な二人暮らしの頃
絵に描いた愛だけ残して
言葉は憎しみに近いだけ優しい
何も無い 誰もいない用のない切なさが
今も我が心に
誰も居なくなった部屋の想像の海でヒトリ明けるまで
またの時まで
その時までは、
御機嫌よう♬
八神・八竜