フェニックスの如き疾風(かぜ)は
春の桜花の たけき姿へ
望みなるは 滝の一滴なる
希望
愛する人との念願の
共歩き
揺れる髪と 恋心と 同じ怒りと~ 少年 ~
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ユキ「ぅ….ん。。。」
「あれ。。私、八神の攻撃を!???」
「ぁ。。れ、、ここはどこ??」
??「異常はないか!!」
??「ハイ!2体とも正常値で育っています」
??「はっはぁ~!!」
「育っている。。植物のようでいいなぁ~」
??「所長!!それが、1体は能力的にはソコソコなんですが、知能が。。。」
研究員「ですが、強いです、単的な能力ではありますが。」
所長「何か問題があるか?」
「なまじ知恵のあるヤツは使いづらい」
カツカツ。そっ。(グラスに近づき手を。。。)
所長「イィ~ぞぉ~、お前らは他のクズとは違い、生き残ったのではなく選ばれたのだ。」
「このMSEの中で順調に育っている。まるで母体の仔のように。」
ユキ「どういうこと!?あれは??」
「八神とヴェノムなの??」
「どうして私は??」
察しの良いユキは幻夢と気づく。
ユキ「ここは。。八神とヴェノムの過去なの??」
研究員「所長!見てください このデーターを!」
「片方は、仮想空間でメキメキと体術、知能、異能、すべて同時にこなして。。」
「いや、それ以上です!!」
所長「ほぉ~、エスカルゴ(培養液MSE)の中で どんだけ殺戮を。。くくっ修羅場を。!!」
ふわっ。。。。。。(景色が歪む)
ユキ(なに?時間が飛んだの??)
所長「どうだ?今日も育っているか?」
研究員「それが、順調なのですが、我々の想定していた数値を遥かに超えて。。」
ビーービーーービーーービーーーーーーーープッツン
イジョウケイホウ
イジョウケイホウ
ケンキュウインハカクジタイヒヲ……………..
所長「何を言ってるんだ。」
なにぃぉぉぉ」
バグンッッ!!!(爆発音)
ユキ「どうしたの??」
「あっ!?あれは、八神のエスカルゴ!?」
八神「ふーっ、エスカルゴっつったか?」
「長い間 浸かりすぎてて、現実の世界で上手く能力を使えるかな?」
「とりあえずコイツ等を殺すか。。。。。」
研究員と軍隊「何をモタモタしている、撃て撃てぇーーーー!!」
「殺してもかまわん!!データーを取ってあるから代わりは創れる。」
八神「ヒドイ話だなぁ、データだけの玩具だったのか?」
ズドドドドドオドドドドドドドッッッッ!!!!!!!
八神「馬鹿なのか??こぉーーんな銃弾。。」
「片手で十分すぎる。」
「よっ」
キィィィィィィィィン
「んん~、いい音色で弾丸が止まってくれた」
「では、エスカルゴの中での仮想空間のチカラを試しに。。」
「御、永、解、、、、、」
研究員と軍隊「マズイ、呪音を唱え始めた。ひぃぃ、、に、、、にげ、、、。。。。」
「もう遅いよ。ククッ」
「裂けろぉぉぉぉーーーーーーーーーーー」
クチャ…………………ケチャ・・・・・・。。、、。。グチュ。。
八神「こんな簡単に人を遣れるのか。。。。」
「博士は??どこに??」
「あぁ、居たいた、こんな死体の中に居ちゃって」
「死に霊を寄せるか、それで話せるだろ。」
「恩、密、党、死、、、、、、レツ!!」
博士「ゴフッ、お、、ま、、、、、え、、、、」
八神「博士、御託はいい、死んでからも尚も苦しみたくないなら、全てを話して」
「わかる範囲でもいい」
「母さんは。。。」
博士「死んでからも、苦しむか、お前らしい、、、ゴフッ」
「ヤ・ガ・ミ」
「お前の手がかりの名だ」
「あとは、自分自身の能力で探しなさい」
「世の中には死んでからも苦しむ方が良いという選択肢もあるんだ」
八神「ヤ・ガ・ミ」「かぁ・・・・」
「ふーーっ、そこのお前っ!!」
「見ているな?」
「少しばかり、「ミル」ために血をいただくゾ!!」
ユキ「なっ、私が見えて!??」
シュッ
ユキ「痛っ」
八神「これで少しは・・・・・」
博士「八神君、君を研究していたのは、いつあの八竜が。。キミの母が現れるかと」
「みな、普段の生活をしていても、薄々気づいているんだ。太古の神を。」
「その対策のため・・・・」
八神「そんなことの為に、いったい幾人が実験体に。。。。」
博士「私に、、私たちに出来ることはもう。。。。」
「最期に私から最初で最後のバースデープレゼントだ。。。」
「キミの覚醒の」
「黒のブーツに、黒の防弾シャツ、黒の防弾ズボン、黒のトレンチコート。。」
「八神、覚醒の誕生日・・・・・・・・・」
八神「チッ、いらん世話焼きやがって。」
「さて、もう一体の検体は・・・・」
「ん~、さっきの女の血で後から、来るみたいだな」
んしょ、よいせっ、サイズはピッタリだな、
八神「おーーい、おんなぁーー??」
ユキ「あ、あたし?」
八神「お前のいる時代が少し解った」
「お前を喰えば もしかしたら母さんの手がかりが・・・・分かる・・・・・。。。。」
ヴンッヴゥン・・・グニャァーーーー
八神「なっ、空間が歪んで。。」
現世の八神「解ったかい??ユキさん私と、ヴェノムさんの事」
「どうしてキミの血が私の中にあるかも」
過去の八神「なっ、キサマは、、、、、オレ???」
ギュム・・・ガンッ!!!!
過去の八神「空間が閉じやがった!!」
「くっそぉぉーーー。。」
「待ってろぉーーー・・・・・・・!!」
現世の八神「ユキさん、すみません、私とヴェノムさんの過去を見て頂きたくて手荒い真似を・・。」
ユキ「手荒過ぎるわよ!」
「しかも、、、、は、、、はだか、、だったし。。」
八神「へ?ふふふ、あっははははー」
「そこですか 笑」
八神「私が男で、ヴェノムさんが女なので、まるでアダムとイヴみたいな」
「しかし・・私は志願してラボに、ただヴェノムさんは、、母親に言われ・・捨てられるようにラボへ」
「また時間が出来たら・・・また・・・・話をしましょう。」
ユキ「わかったわ。」
「んん、なんとなくアナタの事、理解できたから。」
「しかしまぁ、アナタの怒りに任せての過去を見せる一撃・・・・半端なかったわ」
八神「怒っていないんですか??」
ユキ「本当に私を知りたいなら、それが目的なら過去のアナタに私を喰わしていたでしょう?」
八神「まいったなぁー。」
ユキ「コンノとヴェノムが探していると思うから行くね♪」
「二人には分かりやすく説明しとくね。」
「私は・・・私たちは敵じゃないはずよ♪ フフッ」
「あーー、腹減ったぁー、、って、、クスッ、、、、コンノみたいな。」
コンノとヴェノム「うぉーーい、ユキィーーー大丈夫か??」
コンノ「探したぞ。八神!!ユキに。」
ユキ「帰ろ♪話したい事いろいろあるし」
コンノとヴェノム「ヘッ」
ユキ「鍋よ♬鍋を食べるっわよ」
「鍋を囲いながら話しましょ♪♬」
コンノ「わっ、お、おぃ、、八神は?」
ユキ「いつか一緒にね」
コンノ「そういう意味じゃなくてぇー、、、まっ、ユキが良いなら」
「ヴェノムも落ち着いたみたいだし。」
今宵全てを知るか知らずか、それが幸か不幸か
焦燥的な想いを それぞれ抱き
行こうさらに 私も行こう その先へ 八神の意思は
ただ純粋な彼らの行く手に
小さな笑みで幽玄の影だけ残して
(war⑫)