この地に生まれ落ちて彷徨い
この古都に眠りしは
果てしなく病中に近い獅子
透明な季節に
香る風
その風に いつかの懐かしい記憶が蘇る
そうだ私は 獅子であった
いつの間にかの時を眠らされていた獅子
鮮やかなる香りと景色を運ぶ季節に
追いかけて追いかけて
掴みたい その手を
今夜も夢みしその手を抱きしめて
愛し愛された分だけ
悲しみをチカラに変えよう
そして私は
病中の獅子から
解き放てられ
さくらの唄を奏でよう
いつの季節も
いつの時代も
桜色の透明な季節に
私の想いも・・・いつか・・・・・。。。
八神・八竜