~夏の香り~

 

 

あゝ この初夏の香りは

いつかの心音に似た 安らかなる朱

 

 

夏の日は 遠い過去を呼ぶ心鍵

 

 

 

その施錠を 外して覚なる眼醒め

夏の始まりに 遠くで呼ばれている誰かの旅の世

 

 

 

この淡く色づいた 夏色に

我が身は刻々と 想いを募らせる

 

 

 

 

キミを抱きしめて 飛翔し

何者でもない自分を確かめるため

 

 

 

宇宙(そら)を越えて

夏の夜空に 人知れず想いあい

 

 

 

 

夏の音色と共に

朱に染まりし 我が身を地に帰し

夏の香りを感じつつ 思いは想いに

 

 

 

 

 

愛しているという 浅はかなコトバは無く

 

ただ私は この夏の香りに

過去の過ちや罪の重力に

 

 

 

この手で掴めれるものを

揺らめきと 煌きの中

 

 

夏の香りさえも

掴みたい・・・・・。。

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜(千生・我想)

 

 

 

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