~深い森へと~

2014/07/31(木)

 

 

深い 深い 森へと

沈んでく 沈んでく

 

私は アナタを記憶した ドレスを抱いて

沈んでいく

 

薄らいだ 陽の光が一筋

アナタの 幻影を創り

私は その幻影と

いつまでも いつまでも 戯れながら

沈んでいく 深く 深く

 

 

私は ワザと知らぬフリをして

沈んでいく 深く

時が経つのも 忘れて 沈んでいく

アナタの かすかな香りも 愛おしく

ナミダし

 

もう 世界ではなく セカイに 入ったのだから

私は アナタの 幻影と

いつまでも いつまでも

悲しい 踊りを一緒に 沈んでいく

 

 

アナタは 思い出には ならないよ

アナタ自身が 思い出なのだから

 

 

 

 

きっと ずっと キミだけは

守りたい

千年王の 私の 望みに

アナタは 頬に かすかな一雫

幻影でもいい アナタと

この深い森へ 記憶と共に沈めたこと

私は嬉しい

 

本当のアナタは お行きなさい

私の 知らない処へ

手の届かないところへ

振り向いてはいけないよ

 

 

私は 嘘のアナタと 永久(とわ)の戯れを

また 千年繰り返します

でも アナタが本当の私を見ていてくれるのなら

ありったけの 愛で

包み込んで

優しく 愛する

 

 

いつも 記憶の キミは鮮やかで素敵な

笑顔である。

 

 

 

 

 

 

夜行性のカタツムリの治療師

八神・八竜

 

 

 

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