甘い白桃の香りに我が身は

 

 

甘い白桃の香りに我が身は

 

全身が曖昧な感性に

 

不器用な愛を育んでいた

立ち込める幾千の恋

 

 

 

真実の陽は 昇(あが)るのか

キミに贈る言葉ひとつ

 

ちっぽけな恋に 愛はあるのか

 

 

 

私のガラスの心音は

ゆっくり ゆっくり と時間というゼンマイを巻き続ける

 

 

 

 

ゼンマイが巻かれるたびの

とめどない痛み

 

 

あゝ データが欲しい

 

愛しいあの人との生活にあった痛み

 

 

 

 

 

心からの窓からソトを見れば

 

傷の多い人の群れ

 

 

 

 

此れからの 生活において

優しい季節が訪れることを願い

 

 

 

 

体中の細胞に クスリが回る

もう一度  釈迦道を抜けるがように

 

 

 

生まれ変わりの 人生の始まりを思えたよ

 

 

昨日のワイングラスに飛び込もう

まどろみの中

果たしての 現実の空の雨の中

 

 

 

その雨も 憂いのナミダに変わり

傘もささないで ずぶ濡れの心で

 

 

心のナミダの雨が乾くまで

 

 

 

 

むせ返る 想いと現実との狭間で

 

 

 

思って想った

甘い白桃の香りに我が身は

 

 

 

溶けて無くなりたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神・八竜(ヤガミ・はちりゅう・オロチ)

 

 

 

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