咲いては香る美しき季節

 

凛と咲いた季節に あの子が香る

 

生まれ生きゆく 深い奈落

 

 

ならば その深い奈落で咲かせましょう

愛する貴女の美しき花を

 

 

そして

自分が何の為に 何者かを知るもよし

生きている内の皆の盲目

 

 

疾風に この身は抱かれて

懐かしの心地よい眠り

 

 

 

抱き寄せて口授を受け取った風の悪戯(いたずら)

 

涙は 愛の数だけ 愛した数だけ

 

 

 

銀の銃口を こめかみに充てて

今日の日を感謝して

引き金とともに 想い出す愛しい人

 

 

 

瞳を閉じれば愛しいあの人は現れ

どうぞこの幻の貴女 そっと悲しみから笑顔に

そして

悲しみを越えて キミとの記憶をコールドスリープさせて

貴女の横顔に そっと口寄せて

 

 

 

またの季節に お逢いしましょう

風が咲いた季節に 貴女を感じて

再び咲き誇ろう

例えば私に 引力があれば想いを寄せて

 

 

今は そっと悲しみを抱きながら

 

 

またの朝を迎えるときに

優しい風が頬をなぜて 涙を飛ばし

 

 

我はまた行く

 

咲いては香る美しき季節へと

 

 

 

 

 

 

八神・八竜(ヤガミ・はちりゅう・オロチ)

 

 

 

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